続いて、シャープ パーソナルソリューション事業推進本部 副本部長 新井優司氏が、新型Mebiusを紹介した。
タッチパッドに採用されている「光センサー液晶」は、4型(854×480ドット/6万5536色/LEDバックライト)で手描き入力もマルチタッチ操作も可能な新感覚のインタフェース。液晶内部に画像の読み取りができるスキャナー機能を持たせることで、どこをタッチしているかを判断。液晶面にタッチパネルを別途貼り付ける必要がないため、鮮やかな発色のタッチ画面を実現する。現時点では搭載していないが、ハードウェアとしては簡易スキャン機能を持つ。今後、スキャナーとして使えるようなソフトウェアをダウンロードで配信できるように計画しているとのこと。
搭載している主な機能は、手描き入力、マウス機能、タッチソフトの3種類。手描き入力では、「手描きイラスト作成」「手書き文字入力」に対応。「手描きイラスト作成」は、作成したイラストをメールで送信したり、ブログで公開したりできる。さらに、スタンプやフレームで装飾した写真へのコメント書き込みも可能だ。
「手書き文字入力」では、読み方の分からない漢字も手書きで辞書検索可能。辞書は広辞苑、和英、英和など、よく使う7種類の辞書を収録している。また、中国語や韓国語の手書き入力にも対応した。
メールに添付するイラストを手描きにしたり、写真に手書きで文字を記入したり、光センサー液晶でさまざまな可能性が広がる |
手書き文字認識により、読み方を知らなくても漢字を入力できるうえ、中国語や韓国語にも対応している |
マウス機能では、2本の指でなぞってスクロールさせたり、ある指を支点に別の指で円弧を描いて回転させたり、2本の指を開いて拡大、閉じて縮小させたり、指のジェスチャー操作に対応している。また、ポインターとして「光」「ネコ」「花」の3種類を収録。カレンダーや時計といったガジェットを表示できるほか、写真も貼り付けられる。
ジェスチャー操作や手描き入力、2画面構成を生かしたタッチソフトとして、「お気に入り」「フォト」「ピアノ」「電子辞書」「マッチdeパズル」「電子ブック」「付箋紙」「ミニボウリング」を収録。特にピアノでは最大4本の指を認識できるため、和音の演奏も可能だ。
今後、ニュースや株価などの気になる情報を手元に表示できる情報表示、手描きやタッチを生かした学習アプリケーション、法人分野のニーズにあわせた専用アプリケーションの展開などを検討している。さらに、現時点ではガジェットをはじめとした光センサー液晶を活用するソフトの自主開発を行えないため、6月をめどに開発環境を公開する予定。そのときに開発言語も明らかにするとした。