サブディスプレイのサイズは10.6インチで、解像度は一般的なディスプレイを縦に90度回転させたものに近い768×1,280ドットだ。メインディスプレイ側が1,920×1,200ドット表示なので高さに関してはほぼ同じ、1ピクセルあたりのサイズもほぼ同じとあって使用時の違和感は抑えられている。サブディスプレイに縦80ドットの余りは出るが、感覚的には2,688×1,200ドットとして利用できるだろう。

メインディスプレイ側の解像度は1,920×1,200ドット

サブディスプレイ側の解像度は768×1,280ドット

W700dsが搭載するカラーマッチング機能はメインディスプレイ側に限って利用できる。今回のレビューではメインディスプレイのキャリブレーションは実施したものの、サブディスプレイに関してはデフォルトのまま。そのため、2つのディスプレイにおける色味の違いがやや気になった。ついでにサブディスプレイとメインディスプレイとの輝度の違いも少々気になる。そのため、例えば用途がデザイン分野での利用などであるなら、生成物の確認には主にメインディスプレイ側を利用した方が良さそうだ。

カラーキャリブレータはパームレストに搭載。この機能が利用できるのはメインディスプレイに限られる

そのほか気づいた点としては、トラックポイントとの相性の良さ。タッチパネルだと広大な横解像度のおかげでせかせかスライドしなくてはならないが、傾ければ傾いた方向に移動するトラックポイントであれば、高解像度でも苦も無く利用できた。トラックポイントは慣れが必要だが、普段からトラックポイントを利用しているようなユーザーには、この上なく使いやすく感じるだろう。