ファンクションキー

ファンクションキーの設定

Intuos3でも可能であったファンクションキーにアイコンが表示されるようになった。これにより、どのファンクションに何が割り当てられているか、混乱することなく作業に集中できる。またファンクションキーの横にある「ファンクションディスプレイ」にてアイコンが表示されるので、アプリケーションごとに複雑なキー設定を入れ替えたとしても混乱することはない。実際に使い込んでみると、色々なツールを使い分けている筆者にとって、こういった表示への配慮は大変助かる仕様だ。なお、Intuos4の使用中、ファンクションディスプレイは自動的に更新され、画面の最前面のアプリケーションに対するキーの設定が表示される。また、ファンクションキーに「無効」が設定されている場合、そのキーについては何も表示されない。タッチホイールのLEDとファンクションディスプレイの明るさは、コントロールパネル下部にある「オプション」ボタンで表示するダイアログボックスで調節することが可能だ。

タッチホイール

タッチホイールの設定

従来から、「Painter」や「ArtRage」などでは画面を自由に回転させながら描くことが出来たが、ついに「Photoshop CS4」でも待望の画面回転機能が加わった。これらの機能は、Intuos4のタッチホイール機能に割り当てることが可能だ。「描き込み」や、「レタッチ処理」で画面回転機能など、どうしても必要な処理を登録することにより、キーボードに戻ることなく作業に集中できる。このタッチホイールの導入は、後述する筆圧機能の向上とペン先の「ON荷重」の向上に匹敵する機能アップと言えるだろう。

ここでタッチホイールを用いた各機能を紹介しよう。「オートスクロール / ズーム機能」では、多くのグラフィックアプリケーションでズーム機能、他のアプリケーションではスクロール機能をそれぞれ設定できる。なお、この機能は、ページ単位のスクロール操作はサポートされていない。画面を拡大するか、または下方向へスクロールするには、円に沿って時計回りに指を動かす。また画面を縮小するか、上方向へスクロールする場合には、反時計回りに指を動かす。続いて「キーストローク」と組み合わせで行う「レイヤー切り替え」、「ブラシサイズ」、「カンバスの回転」についてだが、「レイヤー切り替え」では、作業中のファイルに複数のレイヤーがある場合、レイヤーウィンドウのレイヤーを上方向、または下方向に切り替えることができる。「ブラシサイズ」では、ブラシのサイズを調整でき、「カンバスの回転」では、 画像全体の回転、または反転させることが可能だ(Photoshop CS4)。

ラジアルメニュー

ペンのスイッチやマウスのボタン、またはファンクションキー にラジアルメニュー機能を設定することで、現在のカーソル位置にいつでもラジアルメニューを表示させることが出来る。頻繁に利用する項目や処理を予めラジアルメニューに登録しておくことにより、文字入力を必要としない最低限の処理であればキーボードに一切戻ることなく処理を行う事が可能だ。このメニューは円形で表示され、機能はデスクトップ全体に広がる。またラジアルメニューは階層構成になっており、メニューの各レベルは、8つの項目で構成され、各項目にはさまざまな機能と選択可能なオプションが設定できる。

ラジアルメニューの設定

ArtRage上でイラストを描画中にラジアルメニューを表示