Python で一番簡単なサンプル

サンプルのソースがデバッガのpluginフォルダに入っているので、テキストエディタなどで開いてみましょう。サンプルは丁寧に書かれていますので、ある程度、Python に通じていれば、内容が分かるものとなっていますが、ここでは、サンプルをもっと単純にして、入力した文字を表示するだけのサンプルを作ってみます。

plugin フォルダに echo.py というファイルを作って、以下の Python スクリプトを記述してください。(ファイルを保存する時には、UTF-8で保存する必要があります。)

echo.py

#! /usr/bin/env python
# coding:utf-8
# [注意] UTF-8で保存してください

def atok_plugin_run_process( request_data ):
  # 入力された文字列
  input_str = request_data['composition_string']
  # 変換候補として出力するハッシュの配列変数
  kouho     = [];
  # 入力された文字列をそのまま表示するように追加
  kouho.append( {"hyoki" : input_str} )
  # 適当な文字列を表示するように追加
  kouho.append( {"hyoki" : u"テスト"} )
  # ちょっと飾ったものを表示するように追加
  kouho.append( {"hyoki" : "##%s##"%(input_str)} )
  return {'candidate' : kouho}

上記のように、ATOKダイレクトでは、関数を1つ作るだけで、プラグインが完成してしまいます。ユーザーが入力した文字列などの情報は、関数の引数として与えられ、変換候補として表示したいものを、関数の戻り値として返すのです。引数や変換候補として与える戻り値もハッシュの形式となっていますので、それぞれ「composition_string」(入力文字列)や「hyoki」(変換候補の文字列)という値を利用するようになっています。