開発環境の構築おさらいとPythonを使う場合
開発環境のうち、Perl と Ruby のインストールについては、以前、詳しく紹介しました。そのため、今回は、新たに追加された Python を例にとって開発環境を構築してみます。
ところで、Python の動作環境をですが、ATOKダイレクトの公式ページでは、Python 2.5.2 を推奨しています。しかし、2.5.2 は既に公式サイトから入手できません。そこで、Python 2.5 系の最終バージョン 2.5.4 で試してみたところ、問題なく動作することを確認しました。
Python を使って開発する場合には、以下より Windows 版のインストーラーを入手して、Python をインストールします。
Python 2.5.4 Release
ただし、Python の場合、Windows用インストーラーを実行しただけでは駄目で、環境変数のPath に、Python をインストールしたディレクトリのパスを追加する必要があります。(Windows Vista なら、コントロールパネル(クラシック)>システム>メンテナンスの詳細設定>環境変数、から設定できます。)
それから、ATOKダイレクトのモジュールを入手します。ATOK 2009 に対応したATOKダイレクトのモジュールは、atok.com の以下のページ(ページ下の方)からダウンロードすることができます。
ATOKダイレクトAPI for Perl/Ruby/Python
Python で実行ができるかサンプルを実行してみる
それでは、Python で簡単なサンプルを作ってみようと思います。はじめに、ATOKダイレクトのモジュールに含まれているデバッガ(atok_direct_debugger
フォルダにある)「ATOK22DSD.EXE」を起動してみてください。
初期状態では、各言語で作られたサンプルが読み込まれていますので、適当に「表記」のテキストボックスに文字を書き込んで実行してみます。Python で作られたサンプルには、「.py」の拡張子がついています。正しく Python で作られたプラグインが実行できるか確認してみてください。
ここで、うまく実行できなかったり、エラーが出るようだと、Python のインストールに失敗している可能性があります。上記で述べているように、インストールしただけでなく、環境変数のPathを設定する必要がありますので、パスが正しく設定されているか確認してみてください。