続いて、今回のテスト機材など。GeForce GTS 250はASUSTeKの国内未発表カードで「ENGTS250」。ほか比較用のグラフィックスカードはGeForce GTX 260搭載のエルザ ジャパン「ELSA GLADIAC GTX 260 V2(55nm Edition)」、GeForce 9800 GT搭載のエルザ ジャパン「ELSA GLADIAC 998 GT V2」、Radeon HD 4870搭載のASUSTeK「EAH4870/HTDI/512Mを利用する。グラフィックスドライバは、GeForce側が3月3日に公開されたばかりのGeForce Release 182.08で、Radeon側も公開ドライバでは最新のCatalyst Version 9.2を適用した。

ENGTS250 GLADIAC GTX 260 V2 GLADIAC 998 GT V2 EAH4870
GPU GTS 250(1GB版) GTX 260(55nm版) 9800 GT HD 4870
Driver GeForce Release 182.08 Catalyst Version 9.2
CPU Intel Core 2 Duo E8500(3.16GHz)
M/B ASUSTeK P5Q-E(Intel P45 Express)
Memry Corsair TWIN2X2048-6400C4(DDR2-800 CL4-4-4-12 1GB×2)
HDD Western Digital WD1500ADFD(10,000rpm SATA II 150GB)
OS Microsoft Windows Vista Ultimate SP1

ベンチマーク

まずは3DMark06の総合スコアから。解像度を1280×1024から1920×1200まで変えて計測してみたが、試したGPUの3DMarkスコアがすべて1万オーバーという気持ちの良い(?)結果となっている。さて、GeForce GTS 250のスコアだが、200番台のモデル名は伊達ではないのだろう。GeForce GTX 260にかなり近づいているのがわかる。

個別テストのスコアを比べて見ても、GeForce GTS 250はGeForce GTX 260に近づいている。ただ、HDR/SM3.0のテストで解像度が上がってくると比較的落ち込みが大きい。やはりGPUアーキテクチャの世代の差は覆せないということだろう。シェーダモデルが新しいGeForce GTX 260やRadeon HD 4870と比べてしまうと、ここはちょっと見劣りしてしまう。

今度は3DMark Vantageだ。こちらは「Performance」「High」「Extreme」のプリセットを変更しながら計測した。各プリセットの設定内容はこちらの記事の"表3"で確認して欲しい。

スコアを確認してみると、こちらはGeForce GTX 260との差がやや大きく出ている。DirectX 10世代のパフォーマンスで言えば、GeForce GTS 250ではG200コアにはちょっと太刀打ちできないようだ。ただ、GeForce 9800 GTなどと比べれば確実にスコアを伸ばしているし、Radeon HD 4870も含め比較対象が強すぎるというだけで、高い水準のパフォーマンスを発揮できていることは間違いない。

3DMark VantageのFEATURE TESTも試してみた。各テスト内容の詳細はこちらの記事を確認して欲しい。TEST 1のTexture Fill RateでGeForce GTX 260を逆転しているが、これはGeForce GTS 250のGPUクロックがG200コアと比べてかなり高めであることが要因だ。