スパ

スパはシャングリ・ラ オリジナルブランドのCHI「氣」スパ(29階)が入り、今回が日本初進出。中国やヒマラヤの"癒し"の哲学に基き、心と身体のバランスを整える施術メニューを提供する。スパ施設内の装飾品やトリートメントに使用する"塩"は、ヒマラヤから取り寄せたものだそう。シャングリ・ラ ホテル 東京限定の施術メニューが用意されており、今後、季節限定のメニューも展開する予定だ。

日本初進出となるスパブランドのCHI「氣」スパ。右はCHI「氣」スパ前にあるアートワークで家住利男氏の作品

CHI「氣」スパ内はヒマラヤの芸術と装飾品で"癒し"コンセプトを再現。トリートメントルームは非公開

その他施設も注目

「シャンデリアはシャングリ・ラのDNA」というように、同ホテルのシャンデリアも必見。チェコ製のハンドメイドのクリスタルガラスを使用したシェンデリアは全部で50以上、そのうち20燈は同ホテルのために特別にデザインされたものだ。また"東京"へのオマージュとして、東京都のシンボルの銀杏の葉をモチーフにしたものが全1,000ピース以上あり、ロビーラウンジのシャンデリアをはじめ、各シャンデリアに使用されている。

27階のボールルーム前のシャンデリアで重量は1,500キロ。繊細な明るさで「静」を表現しているという

同ホテルの壁には2,000作品以上のアートワークが展示されている。全体のコンセプトは中国・唐時代の詩人、白居易の作品「琵琶行」にインスピレーションを得たものでまとめられているそうだ。アート作品を見るために館内を散策しても楽しめるだろう。

アートワークは「都会の中の癒し」を提供するべく至るところに設置されている。写真右は、29階通路に設置されている市川江津子氏の作品。「氣」エネルギーを表現

チャペル(ザ パビリオン)。チャペルのシャンデリアはウェデングに最適な優しいイメージとなっている。開業後すぐの週末には、早くも同ホテル第1回目の婚礼が予定されている

フィットネス&プール

いかがだろうか。このほか、「ゴールデンサークル」会員が利用できるエグゼクティブ専用ラウンジ「ホライゾンクラブ ラウンジ」(37階)や、ミーティングルーム(27階)などビジネス利用向けの施設も用意されているが、同ホテル内は、随所に"高級感"が漂い、全てに「シャングリ・ラ ホテル 東京」の"戦略"が感じられた。この不況の中、「シャングリ・ラ ホテル 東京」日本顧客、外国人顧客をどれくらい吸い上げることができるのか。また、日本の高級ホテル市場にさらなる一石を投じることになるのか。今後に注目が高まる。