Webカメラを使ったソフトウェアを多数プリインストール

続いて本製品のバンドルソフトについて触れておきたい。本製品のバンドルソフトには二つの大きな特徴がある。一つはDVDライティングソフトが用意されている点だ。ネットブック製品の多くは光学ドライブを内蔵しておらず、こうしたソフトを用意する必要はない。光学ドライブを内蔵する製品なら当たり前のことだが、本製品では特筆しておくべきだろう。

DVDライティングソフトとして「Ulead Burn.Now 4.5 SE」がプリインストールされる

光学ドライブを持たないネットブックでは、当然ながらHDDからのリカバリがメインとなる。本製品は購入後にDVD-Rを用いてリカバリディスクをユーザーが作成することができる。そのためのDVDメディアも付属している。この当たりはネットブックとの違いとして押さえておきたいポイントだ。

購入後にリカバリディスクを自分で作成する必要がある

バンドルソフトにおけるもう一つの特徴はWebカメラを使うアプリケーションが豊富なことだ。本製品は液晶上部に130万画素のWebカメラを内蔵している。これを活用するアプリケーションがあらかじめ用意されているわけだ。

液晶の上部に130万画素Webカメラを内蔵

一つは「Easy Face」という顔認証ユーティリティだ。生体認証ツールとしては指紋が一般的だが、本製品は指紋リーダを持たない。その代わりになるのがEasy Faceといえる。このユーティリティでは、あらかじめWebカメラで捉えた顔写真を16枚撮影。その写真を元に認証を行う。Windowsのログオン時に利用できるほか、登録した顔がWebカメラに写っていないと自動的にロックするという機能も備える。認証は非常に高速で、Windowsのログオンがパスワードを入力することなく一瞬で完了するのは嬉しいところ。持ち運びをするような製品ではないが、家族が勝手にPCを使うことを防ぐなどの効果は得られるだろう。

顔認証ユーティリティの「Easy Face」。16枚の顔写真を連続撮影して登録される

Windowsログオンや、顔が認証されない場合に自動的にロックするなどの機能が提供される

Easy Faceを用いたWindowsログオンの画面。顔が写っていると一瞬でログオンが完了する

このほかにも、Webカメラに写る顔を使ったゲームや、Webカメラの映像にエフェクトをかけたりフレームを付けることができるユーティリティがバンドルされている。有用という表現は当てはまらないが、Webカメラの可能性を感じる面白いユーティリティ群である。

Webカメラの映像にフレームや飾り付け、エフェクトをかけられる「Q-Face」

「Chicken Shake!」はキャラクタを左右に操作して上手に落下していくゲーム。Webカメラに写る顔を左右に動かすことでキャラクターを操作する

「Star Mission MSI」も同じくWebカメラに写る顔を動かして自機を操作するシューティングゲーム