こちらの質問にテキパキと答える福浦氏。「自分のカラー」がでているという『ANA Latte』では、編集者として自らキーボードを叩き、旅の魅力を執筆している。
福浦「『ANA Latte』内の私が担当しているブログ『編集長のカフェラテ・タイム』は、月に1回更新しています。この執筆も苦に思ったことがありません。書きたいことがたくさんあるんです。プライベートで旅行した際の写真を過去3~4年分、保存していました。それらを引っ張り出してきて執筆・掲載しています。もともと好きだった『旅行』が、今直接"仕事"に役に立っているという感じですね。昔から航空会社と旅行会社に興味があったので、1番目の客室乗務員の次に2番目にやりたかった仕事が、今できていて自分はラッキーだなと思います(笑)」
いわば旅のスペシャリストが書く、ナマの情報が盛りだくさんなサイトといえる。
福浦「昨年の11月のブログにはスペインへ行ったときのことを書いています。私は絵画とワインが好きなので、美術館めぐりとワイナリーめぐりを楽しみました。国内であれば直島でのひとときが楽しかったですね。自分が良かったと思う旅を、ユーザーに直接紹介できる。そこに楽しさがありますね」
福浦「海外へ旅したときは、常に『何か面白いことはないか』と考えながら動いています。CAだからこその視点や、CAで経験した貴重な話なども求められているのではないか。普通の観光情報では終らないようなコンテンツにしなければとも思います」
さまざまなWEB企画を立案・実行している福浦氏だが、今後の新たな展開についても聞いてみた。
福浦「1月21日に旅の新機能を追加します。ホテルを一括検索できる『宿泊一括検索』に加え、ユーザーに最適な旅を提案する『バーチャルカウンター』、自分の旅のスケジュール管理ができるマイページ機能『旅のスケジュールボード』、クチコミ機能『ホテル宿泊施設ユーザーの声』です。どれも随所に工夫が施され、面白くて役に立つ機能になっていると思います」
福浦「また、今の20代などは、パスポートを持っていない人も多いと聞きます。サイトとして若年層を取り込むことは今後の課題でもあります。新規顧客の開拓などもこれからの課題となるでしょう」
現在、WEBサイト運営での目標を「『旅達空間』の会員を増やすこと」と話す福浦氏だが、最後にプライベートの過ごし方を伺った。
福浦「私は基本的に好奇心旺盛で、どこへ行っても楽しめるんです。国内外問わず、いつも新しいことを知るのが好きなので、旅行することで好奇心を満たしてくれるんですよね。訪れた地の歴史も知りたくなるし、どんどん吸収したくなってしまいます。旅行以外でいうと、今は大好きなワインにお金をかけていますね。最近はできるだけ本を読むように心がけています。時間に余裕ができたら、語学も勉強したいですね」
仕事にプライベートに……と世の女性が憧れるライフスタイルを送っている福浦氏。機内ではなく、気軽に"CA"に会える場所―それがWebサイト『ANA Latte』なのだろう。