初心者に嬉しい「がくっぽいど」の付属マニュアル

まずパッケージや、内容物をチェックしていこう。3製品ともぱっと見た目のサイズは共通で、一般的なトールケース形状のプラスチックケースに紙のスリーブという構成(図2~3参照)。インストールディスクも1枚で同じだ。ただデータ容量が異なるためか、初音ミクはCD-ROMであるのに対し、鏡音リン・レンact2とがくっぽいどはDVD-ROMになっている。またがくっぽいどはパッケージが少し厚くなっているのが目立つところだ。

図2 図3

「初音ミク」と「鏡音リン・レンact2」は同じシリーズだけにデザインテイストも共通。トールケースにシンプルな紙スリーブが被せられている

現在店頭に並んでいる「鏡音リン・レンact2」は、発売当初の「鏡音リン・レン」から進化した新バージョン。パッケージデザインは一見変わらないものの、リンの腕、そしてインストールディスクをよく見ると「act2」と入っている

この3製品のソフトで最も違うのが付属マニュアル。初音ミクと鏡音リン・レンact2にはプラスチックケース内に収めるためか、全26ページの比較的シンプルなマニュアルが付属(図4参照)。それに加えインストールディスク内に全84ページのPDFマニュアルが用意されている。マニュアルではソフトの使い方を一通り説明しているのだが、初めてDTMに挑戦する人にはちょっとわかりづらいところがあるかもしれない。

図4

「初音ミク」と「鏡音リン・レンact2」のマニュアル「VOCALOID2実践ガイド」はプラスチックケースの中に入っている。なお手元のパッケージではどちらもVer.1.0.1で共通だった

それに対し、がくっぽいどではプラスチックケースとは別に、紙スリーブにマニュアルを収めるという構成。パッケージが厚くなっているのはこのためだ(図5~6参照)。このがくっぽいどの付属マニュアルは、全136ページとかなりのボリュームだが、画面写真や図が多く、非常に親切な印象を受ける。また操作方法に加えてちょっとしたテクニック紹介なども入っており、市販の解説本に近いかもしれない。既にVOCALOID2の操作方法を理解し、かつさまざまなテクニックを身に着けた人には不要かもしれないが、初心者にとってはかなり魅力的なはずだ。

図5 図6

プラスチックケースとは別にマニュアルが収まるため、パッケージがすこし厚くなっている「がくっぽいど」。なお紙スリーブ内にはほかに漫画家三浦建太郎氏が手掛けたオリジナルキャラクター「神威がくぽ」のポスターも入っている

初心者にもわかりやすく解説している「がくっぽいど」のマニュアルは全136ページ