撮影時のインタフェース「W63CA編」 - 優れた操作性を備えた本格派

W63CAは、一般的なカメラと同じスタイルで操作できるので撮影しやすい。シャッターボタンは大きくて押しやすいが、半押しはやや軽め。しっかりと押し込む必要がある。

デジカメスタイルで撮影設定を変更する場合は、シャッターボタン左側のメニューボタンを押す。画面下部に設定画面が表示されるので、メニューボタン左側にある左右ボタンで選択する。メニューボタンはOK(決定)動作も担当する。いちいち左右ボタンとメニューボタンで項目を行ったり来たりするため、多少手間はかかる。ただ、メニューでの動作はキビキビしており、それほど不満を感じるレベルではない。表示されるアイコンは大きく、タッチパネルを採用していたらもっと便利だったようにも感じた。

大きくて押しやすいシャッターボタンを搭載。デジカメライクな撮影が可能

設定画面は、画面下部に表示される

また、画面の下半分に設定画面が表示された状態で、上半分にはそのままレンズに映った映像が表示されるので、とっさのシャッターチャンスでもすぐにシャッターボタン半押しで撮影に戻れるのはいい。ズームは上部の左右ボタンを使用する。オートリサイズ機能を設定しておけば、画素数が自動的に減ってズームしてくれる。

露出補正/ホワイトバランス/ISO感度/逆光補正は、撮影設定内の「画質調整」にまとめられている。階層が深いため、頻繁に設定を変更するのは難しい。露出補正が気軽にできない代わりに、「特殊撮影」として「オートブラケット」が利用できる。1回の撮影で適正露出/プラス補正/マイナス補正の3枚を撮影可能だ。さらにEXILIMでも利用されている「ベストショット」機能も搭載する。シーンを選ぶだけで最適な設定で撮影できる。選択できるのはオート/人物/風景/夜景/人物+夜景/トワイライト/食べ物/文字/スポーツ/パーティ/モノトーン/セピア。シーンに合わせて選択するといい。

液晶を回転させ、通常の携帯スタイルで撮影する場合は、テンキーに割り当てられた機能に素早くアクセスできる。各機能の設定画面は特になく、トグルする方式なので手早く変更できる代わりに、同じボタンを何度も押して、行き過ぎたらまた一周回――という手間もかかる。通常のデジカメには、操作部に十字キーが搭載されていることが多いが、W63CAにも似たようなキーがあってもいいかもしれない。もしくはタッチパネルも有効だと感じた。

撮影時のインタフェース「SH-01A編」 - 十字キーとテンキーを使った操作体系

SH-01Aは、サイクロイドスタイルでカメラ機能を使用するため、携帯電話を開いた状態が撮影スタイルとなる。このため、各キーに割り当てられた機能を素早く呼び出すことができる。W63CAと異なるのは、キーを押すとそれぞれの設定画面が表示され、そこから十字キーや数字キーで設定を行うという点。一手間余計にかかるが、一覧性が良く誤操作は少ない。十字キーとテンキーを使って操作できるので設定は簡単だ。ズームは十字キーの左右、露出補正は上下で行う。

SH-01Aは、サイクロイドスタイルでの撮影がメイン。十字キーとテンキーで各種設定が行える

またW63CAと同様に「シーン別撮影」機能も搭載する。撮影中にカメラボタンからメニューを表示して「撮影メニュー」→「シーン別撮影」を選択する。設定できるのはオート/人物/ポートレート/夜景/風景/スポーツ/文字/逆光。人物とポートレートの違いは、ポートレートは顔検出した人物の顔を中心に背景を画像処理でぼかす設定になっている。正直ちょっとやりすぎという感じもしたが、面白い機能ではある。

SH-01Aは、液晶を横に倒した撮影スタイルがメインのため、縦撮りをする場合はW63CAの方が使いやすい。W63CAは、デジカメ風に縦に構えて撮影してもいいし、液晶を回転させて通常の携帯スタイルにすれば、そのまま十字キー中央を押して撮影できる。それに対してSH-01Aは液晶を縦に戻すと、画像サイズが待ち受け画面サイズになってしまい、8メガのフルサイズで撮影できなくなってしまうのが残念なところだ。