2008年7月の人気記事
7月の話題はなんと言っても「iPhone 3G」でしょう。ソフトバンクから、待ちに待った日本市場向けの製品発売が開始され、そのiPhone 3Gをさっそく試してみた記事が1位に輝きました。関連して、お約束の"脱獄"の話題なども高い人気を獲得していました。
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2位は「Centrino 2」の国内発表の記事。日本向けに製品投入が見込まれる各社の最新ノートパソコンもチラッとだけ見ることができます。3位もモバイル関連で、こちらは年初から相変わらずの高い人気を維持しているネットブックの話題。後にネットブックでトップクラスの好評を博すエイサーの「Aspire one」が登場しました。
4位はハードディスクの話題。2008年の年末から2009年の初売りまで、その価格の下がりっぷりから多くのPCパーツショップでも目玉製品の扱いとなっているSeagateの1.5TB大容量HDDの発表です。続いて5位もPCパーツで、こちらはGPUの話題です。GPUについては、夏頃の製品ラッシュは異常な盛り上がりでしたので、熱気を覚えている方も多いことでしょう。
■関連記事
・【特集】GeForce vs ATI Radeon - アーキテクチャ解説で紐解くGPU戦争"夏の陣" (前編)
・【特集】GeForce vs ATI Radeon - アーキテクチャ解説で紐解くGPU戦争"夏の陣" (後編)
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7月の最後に番外編を1本。「Windows for Workgroups (WFW) 3.11」の供給終了の話題を紹介したいと思います。Windows 3.1の機能拡張版という位置付けの製品なのですが、これをもってWindows 3.xが完全にフェードアウトするという記事です。
■番外編
・さようなら、Windows 3.x - WFW 3.11が11月でOEM供給終了
個人的な話ですが、筆者が初めて使ったWindowsであり、かつ初めて所有した"自分のパソコン"に入っていたOSでもあり、さらに初めてインターネットに接続したOSでもあるというのが、Windows 3.1でした。それだけに思い入れが強く、この話が出たときには、「おっ!」と思ったのですが、同じような気持ちになった読者の方が多かったのか、記事がかなりのアクセスを集めていたことに、いつも以上に感動させていただきました。
2008年8月の人気記事
「Core i7」と「Extreme Edition」のロゴ |
年間を通しても大きな話題のひとつでしょう。8月は、「Intel Core i7」のブランド発表が最も注目を集めました。「Intel Atom」関連の話題も好調を維持しており、2位には富士通のUMPC「LOOX U」新モデルの発表記事が登場しています。このLOOX Uですが、よくあるAtom Nではなく、より省電力で小型化が可能なAtom Zを搭載しているあたりも人気のポイントでした。
富士通の製品に限らず、各本体メーカーの新モデル発表ラッシュの時期であったため、パソコン本体の記事を多数掲載しましたが、その中でも抜きん出たのが、3位の東芝「Qosmio F40」の記事です。当時"色々な出来事があった"ダビング10へ対応モデルだったというあたりが、ランクインの要因でしょうか。
4位の「SIGGRAPH 2008」のレポートは「Larrabee」について、そして5位の「IDF(Intel Developer Forum) Fall 2008」のレポートは、「Nehalem」「Larrabee」への言及がなされたPat Gelsinger氏の基調講演です。IDFやSIGGRAPHに限らず、8月は海外の重要イベントが目白押し。せっかくですので番外編として、それらイベントに絞った人気記事も何本か紹介しておきたいと思います。
■番外編
・【レポート】IDF Fall 2008 - Nehalem Update - Memory周り・省電力機構・Platformなど、総アップデート
・【レポート】IDF Fall 2008 - 特別企画にウォズニアック氏、生涯エンジニアを望んだApple共同設立者
・【レポート】NVISION 08 - NVIDIAがIntel X58へのSLI提供を拡張、追加チップなしのネイティブ対応へ
・【レポート】NVISION 08 - ペガシスとNVIDIA、TMPGEncをCUDA対応へ - ペガシスCEOが性能詳細を紹介
・【レポート】SIGGRAPH 2008 - NVIDIAが公開、DirectX 11世代の次世代GPUについて
2008年9月の人気記事
9月はなんと言っても「Google Chrome」。あのGoogleからついにWEBブラウザが登場か? というあまりに大きな話題で、1位も順当な結果でしょう。まずはベータ版の提供が実施されたわけですが、その高速軽快な動作はすぐさま多大な反響を呼び、周囲を巻き込んでWEBブラウザの速度争いが加速して行きました。
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・Chromeにクレーム? 最速とのGoogleの主張にMozillaが反論
・Lunascape、世界最速JavaScriptエンジンとトリプルエンジン搭載のブラウザ
・【レビュー】Webブラウザ世界最速争いに、有力候補登場! - Lunascape 5.0αを試す
・【ハウツー】ゼロからはじめるGoogle Chrome - 速い速いGoogleのブラウザ
2位は変わらぬ人気のネットブック、いよいよデルからも出た! という記事でした。OSに「Ubuntu」を採用することで、ただでさえ安い値段をさらに一段安くしたという「Inspiron Mini 9」の登場です。思えば、Inspiron Mini 9の存在が、現在も続くミニノート低価格競争をさらに推し進めたと言えるのかもしれません。
3位は2008年下半期の台風の目になったSSDの話題です。それまでのSSDは、SLCタイプなどで高速な転送速度を特徴にした製品があるにはあったものの、デバイスの生産性の低さから普及への期待はイマイチでした。容量単価が下げやすいMLCタイプに期待が集まりましたが、転送速度が上がらず、耐衝撃性や省電力性がその主な評価軸でした。
そこに颯爽(?)と登場したのがIntel純正SSD「Intel X25-M」です。MLCタイプながらSLCタイプの高速モデルを上回る転送速度を実現し、従来までのSSDへの認識を一変させました。さすがにX25-M自体の登場時の価格はかなり高価ではあったのですが、Intelという巨人の参入がテコになったのか、SSDの価格はこの頃から急激な下落をはじめ、あわせて転送速度の高速化にも拍車がかかりました。
4位は初心者に最適な自作パソコン入門ガイドの短期連載。時代は変わっても自作パソコンの楽しさは変わらず、ということで、多くの読者を獲得していました。5位は「OpenOffice.org」の最新版を特集した解説記事です。オープンソースのオフィスソフトでは定番のソフトで、仕事で使っても過不足無いほどの高機能を備えています。