迫力のHDムービーと魅惑のHSムービー

写真で撮影するのも良いが、ブルーインパルスや戦闘機の機動飛行(性能のデモンストレーションのために急旋回や急上昇などを行なうこと)は、ビデオで撮っておいて見返すのも楽しい。このとき、通常の撮影では猛スピードなので、一瞬で飛び去ってしまい、なんだか判らないことになる。

EX-FH20を使ったビデオ撮影ではスローモーションの撮影(最大1000fpsのハイスピードムービー)ができるので、ゆっくりじっくりと飛行機を鑑賞できる。肉眼では見ることのできなかった機体の動きや軌跡が手に取るように判るし、ドラマチックな効果も生まれる。

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密集編隊を組んだまま滑走し離陸する「ダイヤモンドテイクオフ」。飛行機の事故の最も多いのが離着陸のタイミングで、しかも一般のニアミスの定義が500フィート(150メートル)以内に接近することということから、この超接近しての離陸がどんなに高度な技術かわかるだろう。スローで撮影すると肉眼では一瞬で終わってしまうようなことを、しっかりと楽しむことができる。※210fpsで撮影(EX-FH20)
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編隊飛行からチェンジオーバーターンへの流れがスローでみるとよくわかる。上下1列から2方向にわかれ三角形の編隊へと移行する ※210fpsで撮影(EX-FH20)
4機編隊で飛来するブルーインパルス。よく見ると機体が上下180度反転している。実際にはほんの数秒で頭上を飛び越してしまうが、ハイスピードムービーならスモークを曳く様子、両サイドの2機がロールしはじめる様子などがスローならではの迫力でみせる ※210fpsで撮影(EX-FH20)

また、HD動画も捨てがたい。パソコンのディスプレイや液晶大画面のワイドテレビで見るとき、従来のSD解像度のビデオでは少し物足りなくなってきている。HD動画が撮影可能なビデオカメラに買い替えるという選択もあるが、EX-FH20ではHD動画も撮影でき、さらにEX-F1ならばフルHD動画も撮影できる。いままでのデジタルカメラの動画機能はオマケ的な要素があったので、メインの動画撮影機としてはどうしてもムービーカメラを買わざるをえなかったが、HD動画も超高速連写もできるデジタルカメラであるEX-FH20、EX-F1ならば十分にビデオカメラの代わりにもなるだろう。

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誘導路を進むF-4EJをHD動画で撮影。1280x720ピクセルの動画は地デジ放送なみの精細度がある。EX-FH20ではいままでのデジカメのオマケとしての動画機能とはまったく異なるビデオ撮影が可能。ムービーカメラでHD撮影できるものもあるが、ハイスピードムービーが撮れるものは限られている。ハイビジョンのムービーカメラを買う代わりにEX-FH20を活用するという選択も十分にあるだろう ※HD動画で撮影(EX-FH20)