――ローズオニールキューピー自体の制限はないのですか?

鈴見 ローズオニールキューピーインターナショナルさんが、非常にアート的な考えを持っているというか、ご理解があるので余程のことがないとキャラクターやポーズに制限はありません。例えば"ブラック・ジャック"だと顔に傷が、"デビルマン"なら顔も体も青くなっていますが、これはローズオニールキューピーちゃんがごっこ遊びをしているという設定なんです。

福本 "怪物君"は耳が大きくなっていますが、付け耳をしている。ローズオニールキューピー自体の耳が大きくなったわけじゃないんです。

左から、怪物君、ブラック・ジャック、デビルマン。ローズオニールキューピーが○○ごっこ遊びをしているという設定。©Rose O’Neill Kewpie International ©藤子(A)・シンエイ・小学館 ©Tezuka Productions ©永井豪/ダイナミック企画

――皆さんにも思い入れがあるキャラクターもいると思います。企画するほうも楽しそうですね。

伊藤 僕なんかは、ウルトラマンですが、個人的にはここにはいないウルトラマンが好きなんです。現在は、まだ商品化されてないので残念です。

鈴見 よく見ると"ハヤタ隊員"は、ベーターカプセルじゃなくて、スプーンを持っているんですよ。実際にカプセルとスプーンを間違えて変身ポーズを取る回が放映されたことがあったので採用したんです。こういうのはクリエイターとしての遊び心ですね。

左から、ウルトラマン、ウルトラマンセブン、ウルトラマンタロウ。ハヤタ隊員はベーターカプセルの代わりにスプーンを持っている。©Rose O’Neill Kewpie International ©円谷プロ (発売元 株式会社プレックス 販売代理店 株式会社ラナ)

福本 ユーザーさんからのリクエストも多いんですよ。募集してないのですが、お客様サービスセンターのほうにかなりいただいてます。例えば「仮面ライダー1号""2号""V3"はあるのに、なんでほかのがないんだーっ」て。たくさんのご意見ありがたいです。

――これからはそういった声にも応えていく?

鈴見 これはさすがどうかな、というものも商品化していきたいです。マニア心をくすぐるキャラも必要だと思うんですよ。そのほうが人気キャラばかりよりも、キュージョン全体という見方をしたら、断然に面白さが向上すると思います。いろいろアイディアを出しあって、これからも作り続けていきたいです。

伊藤 こんなのがあるんだーって、驚きを与えたいですよね。