米国の国立研究所の展示

米国の研究所としては、ローレンスリバモアを始めとして、大きなスパコンシステムを持っている研究所は、ほとんどがSC08で展示ブースを出している。その中で、Top500の1位のRoadrunnerを有するロスアラモス国立研究所(LANL)のブースと2位のJaguarシステムを有するオークリッジ国立研究所(ORNL)のブースを紹介する。

ロスアラモスのブースでは、正面の壁にマスコットのロードランナーの絵が描かれていた。また、オークリッジのブースの壁の棒グラフは、同研究所のスパコンの能力の発展を示すもので、右端が最近の状況である。3分割された棒の一番下の部分がXT-5の新Jaguar、その上が従来からのXT-4のJaguar、そして一番上が今後設置予定のKrakenシステムである。これらの3つのシステムを合計するとピーク性能は2.5PFlopsに達する。

左がTop500首位をキープしたRoadrunnerを有するLANLのブース、右がKrakenシステムを含めるとピーク性能は2.5PFlopsとなり世界最強とアピールするORNLのブース

中国の科学院計算コンピューティング技術研究所

今回、Top500の10位で、アジアトップの座についたDawning 5000AによるMagic Cubeシステムを曙光、上海超級計算センターと共同開発した中国科学院のコンピューティング技術研究所(ICT)もブースを出していた。

しかし、場所も会場の端近くの関大のブースから1つおいた隣で、サイズも関大と同じという中国のコンピュータ研究を代表する研究所としては、慎ましやかなブースであった。

Dawning 500AでTop500の10位、アジアトップに輝いたMagic Cubeシステムの共同開発メンバーの中国科学院コンピューティング技術研究所のブース