東芝は6日、カフェソラーレ秋葉原店にて、「SpursEngine」を紹介するユーザーイベント「SpursEngine Start-up!」を開催した。メディアプロセッサSpursEngineは、ハイエンド自作ユーザーの集う秋葉原にマッチしていたのだろう。計10セッション開催されたプレゼンテーションは、どれも会場が埋め尽くされるほど盛況ぶりだった。
最初のプレゼンテーションは東芝によるSpursEngineのアーキテクチャの紹介。SpursEngineの内部アーキテクチャをベースとなったCell BEと比較したスライドや、SpursEngineの高い画像処理能力は、高速トランスコード、高速アップコンバート(超解像)のほかにも、映像インデキシングやジェエスチャーインタフェースといった新しい使い方、新しいインタフェースも実現するとアピールした。
アーキテクチャ解説のなかでは、SpursEngineの搭載する省電力機能に関しても触れられた。ベースがCell BE、そしてカードにそれなりの冷却ファンが搭載されていることで誤解を生みがちな消費電力だが、TDPは10W台と低い。これはクロック制御や各回路の電力制御で抑えられているとのこと。後のセッションで、テクノアソシエーツが紹介したデータによれば、CPU、GPU、SpursEngineという現在利用可能な3つのトランスコード手法のなかでも、SpursEngineは価格対性能比、消費電力性で魅力的であるとアピールしている。