ニコニコ動画の新バージョン「ββ」の内容が明らかに
第二部はいよいよニコニコ動画の新バージョン「ββ(ダブルベータ)」の内容紹介が開始。小林社長が舞台袖に退いた後、ひろゆきが夏野剛氏を呼ぶ。夏野氏はNTTドコモの元執行役員で、iモードを立ち上げたメンバーの1人。7月から顧問としてニワンゴの経営に参加している。まずは夏野氏の肩書きが、顧問からエバンジェリストへと変更されることが発表された。なお、ひろゆきによれば、今回の"ββ"とは"β"から始まった「ニコニコ動画の原点回帰」だという。
スポンサーによるニコニコチャンネル。森喜朗元首相も参加
ひろゆきと夏野氏の漫才のようなしゃべくりが続くなか、最初に発表されたのは「ニコニコチャンネル」の開設だ。これは以前からあるスポンサーによる投稿動画「公式動画」にコミュニティ機能が付加されたもの。スポンサー側は動画を通じたユーザーとのコミュニケーションが可能となるほか、アクセス解析やアクセスコントロール機能なども用意され、荒らし行為なども防げる仕組みになっている。チャンネルによっては有料コンテンツも提供される予定で、夏野氏は「とりあえず月額課金制から。いずれはコンテンツ毎の課金もできるようにする」とした。
また、ニコニコチャンネルはテレビ放送のようにチャンネル毎の番号も付与される。夏野氏によれば"2ch"はまだ空いているようで、それについてひろゆきは「誰も怖がって選ばない」と苦笑。なお、開始は12月5日から。すでに参加企業として121社126チャンネルが決定しており、麻生自民党チャンネルや小沢一郎チャンネルなど政治家の公式動画もこちらに移行する。そしてここでまたサプライズが。自民党の重鎮・森喜朗氏が会場に大写しとなり、新たにチャンネルを開設することが発表された。
ユーザーに生放送を解放。アイマスユーザーが歓喜
続いて発表されたのが「ユーザー生放送」だ。1番組あたり、最長で30分。コミュニティの管理者、あるいは管理者から権限を付与されたユーザーしか利用できないという条件は付くものの、これまで運営側のみしかできなかった生放送をユーザーに開放するという。生放送では「ミニスクリーンでニコニコ動画にアップロードされている動画を流すこともできる」とした夏野氏。その言葉を受けたひろゆきは「アイマスランキングの生放送とか」と、ビデオジョッキー的な生放送の使い方を示すと会場からドッと歓声が沸く。アイマスの反応すこぶる良い。なお、開始は12月12日から。公開範囲はコミュニティ内だけでなく全ユーザーに対しても可能だが、同時視聴ユーザー数はコミュニティの規模に準じるという。