10月の「鉄道の日」を前後して、鉄道会社各社から一斉にカレンダーが発売される。東京・日比谷公園の鉄道の日フェスティバルをはじめ、各地の鉄道会社で開催されるイベントで販売するからだ。自宅や会社のそばの鉄道会社なら駅の売店でも入手できるが、遠方の鉄道会社のカレンダーを買うなら鉄道イベントが便利。最近は鉄道会社も玩具や書籍などの鉄道グッズに力を入れているので、通信販売でも購入できる場合がある。それではさっそく、各社のカレンダーをご紹介しよう。
JRの旅客会社関連は交通新聞社、JR貨物は直販のみ
JRの旅客会社のカレンダーは、「JR時刻表」でおなじみの交通新聞社で取り扱っている。子供たちにも人気の新幹線やSL、特急列車が登場する。このカレンダーはキオスクで購入できるほか、全国の書店や文具店でのカレンダーフェア等でも販売されている。機関車好きに人気のJR貨物カレンダーは直販のみだ。
「SL&RAILカレンダー」(1,150円)
鉄道分野のカレンダーとしてもっとも有名で歴史のあるカレンダー。364mm×515mmの壁掛けサイズで1カ月が1枚。内訳はSLが4枚、新幹線が1枚、在来線特急が7枚で、新幹線は500系で12月。来年の12月にはすべての500系が短縮編成で山陽区間のこだまになっている。のぞみ引退から1年目になっている時期で、懐かしく思うに違いない。
SL&RAILカレンダー |
「新幹線カレンダー」(1,600円)
JR各社の新幹線車両を網羅したカレンダー。515mm×515mmの正方形で1カ月が1枚となっている。今年で引退する0系は表紙のみ。最新型のN700系は5月で、九州新幹線800系は8月。12月は500系のぞみとなっており、SL&RAILカレンダーと同じくのぞみ引退1年を偲ぶことになりそう。
新幹線カレンダー |
「特急カレンダー」(1,300円)
全国の在来線特急が登場するカレンダー。サイズは364mm×515mm。相次ぐ夜行列車の廃止が影響してか、寝台特急が9月のカシオペアのみとなってしまった。表紙にはトワイライトエクスプレスとサンライズも登場する。表紙も捨てずに飾りたい。
特急カレンダー |
「全国蒸気機関車カレンダー」(1,300円)
日本各地で人気の蒸気機関車列車を集めたカレンダー。364mm×515mmサイズで1カ月が1枚。JRだけではなく、大井川鉄道のC56(9月掲載)やC11(11月掲載)や真岡鉄道のC11(4月掲載)、秩父鉄道のC58(7月掲載)も登場し、まさにオールスターキャストといった印象。JR関連では小樽で運行されるクリスマストレイン(12月掲載)やC11の重連(2月掲載)など、見る機会の少ない列車が収録されているのもうれしい。
全国蒸気機関車カレンダー |
「JR東日本オリジナルカレンダー」(450円)
JR東日本の列車たちが競演。タテ型B2変形判で、1カ月1枚なのに450円というお得感のある価格設定。新幹線や特急だけではなく、景色のよいローカル線の普通列車も登場する。注目はまもなく引退予定の山形新幹線400系(4月掲載)。E257系は中央線版(6月掲載)と房総版(7月掲載)が連続しているので、見比べてもおもしろい。
JR東日本オリジナルカレンダー |
「JRカレンダー」(500円)
JRグループ共通のカレンダー。364mm×515mmサイズで1カ月が1枚。列車は表紙のN700系だけで、中身は日本の風景がメイン。西日本旅客鉄道が監修した日本ならではの景色が登場する。
JRカレンダー |
以上、6種のカレンダーは交通新聞社の直販サイトからも購入できる。ほかにも子供向けのシール付きカレンダーやプラレールのカレンダーなどがあり、眺めるだけでも楽しい。
「JR貨物列車2009」(1,200円)
日本全国で物流の担い手として活躍する貨物列車のカレンダー。機関車ファンにもたまらない逸品だ。ブルーサンダーことEH200、レッドベアことDF200など最新鋭機が登場する一方で、根強い人気の国鉄機EF66、DD51の姿も。珍しい場面として、セノハチ越えのEF67補機(9月掲載)は必見だ。流通ルートが少なく、鉄道イベント以外ではオフィシャルサイトからか電話の申し込みによる通販のみとなっている。