ATOKダイレクト API の開発環境を整える

それでは、ATOKダイレクトの拡張プラグインが開発できる環境を整えましょう。プラグインを作るためには、ATOK 2008、Perl(または Ruby)、API開発モジュールの3つが必要となります。ここでは、それぞれのインストーラーのダウンロードインストールの方法を紹介します。

ATOK 2008(体験版)のインストール

まずは、肝心の ATOK 2008 をインストールしましょう。当然ながら、既にATOK2008をインストールされている方は次の項に進んでください。ただし、少し前にインストールした場合、アップデートが必要な場合もあるようです。ATOK 2008 は有償ですが、ジャストシステムのページから、無料の体験版も提供されています。本稿のプログラムを試してみたい方は、ダウンロードしてインストールしてください。ダウンロードサイズは、83MB程度ありますが、昨今のADSLや光回線であれば、それほど時間もかからないと思います。

ATOK 2008 for Windows 体験版のダウンロード
ATOK 2008 for Windows アップデート

ATOKのインストールは簡単です。体験版の場合、上記からインストーラーをダウンロードしたらそれをダブルクリックします。このアーカイブは自己解凍になっていますので、適当なフォルダにファイルを展開します。

ダウンロードしたファイルを解凍します

展開が終わったら、その中にある「AUTOPLAY.EXE」をダブルクリックして起動します。後は、ATOK2008のセットアップをクリックすれば無事インストールが完了します。インストールは、管理者権限を持ったユーザーで実行する必要があります。

AUTOPLAY.EXEをダブルクリックするとインストールが始まります

Perl / Ruby のインストール

次に、Perl 或いは Ruby をインストールしましょう。Perl や Ruby はバージョンの指定があり、ActivePerl 5.8.8 build 822、Ruby 186-25が挙げられています。これは、両方の言語をインストールする必要はなく、得意な方の言語を一方インストールするだけで大丈夫です。

ActivePerl は、ActiveStateのサイトよりダウンロードすることができます。原稿執筆時点の最新版 v5.10.0 で試したところ筆者が試した範囲では問題なく動きましたが、特にこだわりがなければ、APIが指定するバージョン 5.8.8 build 822 を選んでダウンロードしましょう。Ruby は、RubyForge のサイトよりダウンロードすることができます。ruby186-25.exe というリンクを探してダウンロードしましょう。

ActivePerl のダウンロード
Ruby のダウンロード

必要な言語をダウンロードしたら、インストーラーを実行します。こちらは、そのままインストーラーとなっているので、[次へ(Next)]を数回クリックするとインストールが完了します。

ATOKダイレクト API for Perl/Ruby のインストール

最後に、API 開発モジュールをダウンロードしましょう。以下のモジュールのページの下の方に「モジュールのダウンロード」というリンクがあるので、これをクリックしてダウンロードを行います。

ATOKダイレクト API for Perl/Ruby のモジュール

モジュールも、自己解凍書庫となっています。これは、デスクトップとかマイドキュメントなど開発に都合の良い場所に解凍しておきましょう。

解凍したものをみてみると、3つのフォルダがあります。このフォルダには、次のようなツールやサンプルが収録されています。

フォルダ 役割
atok_direct_debugger 開発したスクリプトのデバッガ
atok_direct_setuptool プラグインのインストーラー
samples 一番簡単なサンプル