デスクトップはユーザーがより柔軟にカスタマイズできる。特にシステムトレイでポップアップするメッセージや警告は不評であるらしく、システムに並べるアイコンを選択、並べ替えられるようになった。メッセージや警告の表示も変更可能。メッセージのポップアップを避けながら、PCの状態はチェックしたい場合はAction Centerからセキュリティやパフォーマンス情報にアクセスできる。
不評と言えば、セキュリティ強化に貢献したものの警告などがPCの使い勝手を悪くしていると批判されがちなUAC(User Account Control)も改善されるようだ。デモではスライダーを使って、Internet Explorerのセキュリティ設定のように、自分の使いたいレベルに設定できるようになっていた。
HPのTouchSmartを使ったTouch機能のデモも披露された。デスクトップ機能が指を使った操作に最適化されている模様で、例えばJump Listを呼び出すと、指先で操作しやすいようにファイル一覧の間隔が25%広がって表示された。Touch機能はマウス操作を指先で再現できるようになっているほか、Touchに最適化されたアプリケーションではより快適な操作を体験できる。Internet Explorerでは、検索ボックスに触れると大きなオンスクリーンキーボードが登場。リンク先をブラウズした後、指先ではじくだけでWebページの戻る/ 進むを行って見せた。ほかにもWindows ExplorerやPaintなどがTouch操作に最適化されている。
基調講演終了後の午後1時からPDC会場ではWindows 7のPre-Beta版の配布が始まった。Beta版は来年前半のリリースが予定されている。最終版のリリース時期についてSinofsky氏は、「Windows VistaのGA(General Availability)から3年」と述べていた。2010年の前半、順調に進めば2009年末にも登場する可能性もありそうだ。