25日土曜日の快晴の中、予選は行われた。予選では、事前に指定された走行ラインに加え、「角度」、「スピード」、「エンジンの音」、「直線でフル加速しているか」といった要素が総合的に審査されて100点満点の得点が出され(120点などたまに例外もある)、順位が決まる。また、前戦終了時点の総合ランキング10位までが、シード扱いとなり(シードは毎戦変わる)、予選免除。カーナンバーは総合順位を表す形だ。今回は47名が予選に参加し、4名がリタイアした。

予選は大きな波乱もなく20名+リザーブ1名が通過

予選1位通過は、「TOYO with リバーサイド ワンビア[PS13]」に乗るベテラン黒井敦史(カーナンバー11)。2位には、「DUNLOP 180SX」に乗る「ドリフト帝王」こと古参の古口美範(カーナンバー12)。予備選手として、21位のリザーブ通過は、「チーム侍プロジェクト FC3S 1号」に乗るドリフト侍となった。ドリフト侍は、チョンマゲにカタナ、着流しというサムライコスプレをした、子供人気も非常に高い、キャラの立った選手だ。

黒井敦史の「TOYO with リバーサイド ワンビア[PS13]」

古口美範の「DUNLOP 180SX」

ドリフト侍の「チーム侍プロジェクト FC3S 1号」。黄色からTOYOタイヤのブルーに

小さくてわかりにくいが、右端にいるのがドリフト侍。一見、ドライバーには見えない姿

決勝・単走1回戦は上位勢が100点を連発

D1の決勝は、まずシード選手10名+予選を通過した20名を成績上位順に、A、B、Cの3グループに分けて、決勝1回戦として予選と同じ単走を行う。最終予選といった感覚だ。単独で3回走り、それぞれに対して審査委員長の土屋圭一氏が評価して得点付けを行う。3本の内の最も高いもので順位付けを行うが、同点の場合はスピードガンによって計測された速度を参考にする。16名が追走トーナメントへ進出するという形だ。

決勝では、「ヨコハマ トムス SC50 with 宮本(UZZ40)」に乗る、シード選手9位の吉岡稔記(ヨシオカトシキ)がリタイア。結果、ドリフト侍がリザーブとして通過した。本来はAグループのはずのカーナンバー6の上野高広は、今回で最後となる8年間使用してきた「TE3006ソアラ」のマシントラブルのため、修理のためにCグループに回った。結果、Aグループがシード選手に予選2番手までの黒井と古口を加えた10人。Bグループは、予選3番手の佐久間達也から、12番手の横井昌志までの10人。Cグループは、予選13番手の水畑力から、21番手のドリフト侍まで+上野の10人となった。

結果は、今回は100点が多く、計7名が獲得。土屋氏の説明によれば、指定されたラインとタイミングの通りにドリフトをして走れば、99.8点までは獲得できるという。そこからは、スピードや白煙などの迫力の上積みをいかにできるか、ということである。王座争いをしている4人は全員が「+1点」。詳細は、以下の通りとなった。

順位 カーナンバー 選手名 最高得点 最高速
1 4 手塚強 100.00 167
2 12 古口美範 100.00 167
3 1 斉藤太吾 100.00 167
4 7 川畑真人 100.00 165
5 3 野村謙 100.00 160
6 2 今村陽一 100.00 158
7 17 佐久間達也 100.00 152
8 16 岡村和義 99.95 165
9 8 熊久保信重 99.90 163
10 5 末永正雄 99.90 156
11 26 ドリフト侍 99.87 154
12 6 上野高広 99.86 169
13 25 猪瀬徹 99.85 169
14 28 横井昌志 99.85 161
15 38 長澤淳吉 99.85 160
16 11 黒井敦史 99.85 157

単走1回戦で1位獲得の手塚強。大逆転のためのまずは布石

Bグループからの最上位は、佐久間達也。単走1回戦は7番手に

Cグループからはドリフト侍が唯一単走1回戦に進出