理想はジョニー・デップ? 分析家・塚地の複雑な男心

塚地なりのハンサム表現・その1

――理想のハンサムってどなたかいらっしゃいますか

世界的に言うと、ジョニー・デップとかじゃないですか。好きでしょ、みなさん。僕自身が好きな男像ってなると、ジャック・ニコルソンや菅原文太さん。「男!」っていうタイプ。けれど女性目線から見ると、中性ぽさというか、フェミニンな感じのほうが入りやすいんじゃないですか?だから、ジョニー・デップとか、デカプリオさんとか。そっちのほうがモテるんじゃないかと。(一同笑)

塚地なりのハンサム表現・その2

――女の子を恋愛対象と見るとき、顔ですか、性格ですか

性格というのはまずないですね。第一印象から入りますから。そこから、性格をみるというのは大いにありますね。

僕、空気が読める読めへんかみたいなことを敏感に察知するんで、いじられへん空気みたいなものを出す人は、すごくきれいな人であっても一気に冷めますね。

――では、最後に世のブサイク男に一言お願いします

男前になりたいということをみんな本当に思うじゃないですか。この映画はそれを叶えるスーツがあったとして、それを着て、理想の自分になれたらどうなるかというストーリー。結末の琢郎の選択には、ちがう意見の人もたくさんいると思うんですけど、なぐさめ、癒しみたいなものにはなると思います。僕に共感してもらえればといいと思うので、ブサイクだったら、見に来てください! あ、そう言うとみんな来にくくなるのかな(笑)。

ハンサム、やっぱりムリ!

『ハンサム★スーツ』は渋谷シネクイントほかにて11月1日ロードショー。

(C)『ハンサム★スーツ』製作委員会

塚地武雅(つかじ・むが)

1971年11月25日生まれ 大阪府出身

大学卒業後、いったんサラリーマンとなるが、お笑いの養成所へ入学。鈴木拓と出会い、1996年にドランクドラゴンを結成。『はねるのトびら』(フジテレビ系)などで一躍人気者となる。同時に俳優としても才能を開花。『仔犬のワルツ』(日本テレビ系)、『あいくるしい』(TBS系)などテレビドラマに出演後、映画『間宮兄弟』(2006年)の主演に抜擢される。同作で、その年の日本アカデミー新人賞、ブルーリボン賞新人賞などを次々と受賞。俳優としての実力も広く世間に認められることとなる。そのほか、山下清を演じた『裸の大将』や『シバトラ』(ともにフジテレビ系)、映画『キサラギ』での演技も記憶に新しい