「スカした人だと思っていた」…ハンサム代表・谷原章介とは
――共演した谷原さんの印象は?
お会いするまでは俳優さんで、かっこよくて、元モデルさんで……というイメージ。だから、絶対スカした人だと思ってたんです。全然喋れへんね、ポーズだけキメてるような。そんな人やと思って会ったんですけど、誰よりも冗談が好きですし、ふざけているのも現場を盛り上げているのも、僕より谷原さんだったりしました。
往々にして、かっこいいと言われる人たちって、自分をかっこつける方向にもっていくんですよ。そこにスキが生まれて、お笑いのオレたちがおもしろさで、もしかしたら勝てるかもしれんと思う瞬間がある。そういうところで仕事をして、技術を身につけているんです。でも、谷原さんはおもしろさも必要だと分かってらっしゃるんですよ。だから、かっこいいって方向にありながらも、おもしろさもいただいていっちゃう。だから、僕には何の勝ち目もないというか、唯一の光すら奪われるというか(笑)。
映画を見れば一目瞭然です。まあ杏仁(谷原の役名)もやるわっていう。はまってました。完璧じゃないですかね
――もってかれてたんですね……
はい、すべてを(笑)
ハンサムスーツが着たい! 「オレ、モテないです…」
――いま、大活躍されてて、実際の塚地さんにはハンサムスーツなんていらないと思うんですけど……
(大きな声で)着たいですよ! まあ、はじめの頃よりは、テレビとかちょこちょこ出させていただいて、僕っていう認識をしてもらった上で声をかけられたりもしますけど。
たとえば、キャバクラへ行ったらモテたりしますけど、それって僕の素とかじゃないですやん。僕のテレビに映ってるところから派生しているものですから。ぼくが単純にテレビに出なくなったら、あっという間に、うぃー(引いてしまう)ってなるわけじゃないですか。そういうことを考えると、素の状態でかっこいいほうが、人は優しくしてくれます。ブサイクって優しくされないので。
――劇中でも琢郎が満員のバスで女性に嫌がられるシーンがありましたね
うん、ああいうのマジあると思う。マジありますよね。マジあるでしょ?(同席した女性編集者に向かって) かっこいい人に触られたらちょっと許すでしょ? ブサイクに触られるのより。手の甲が当たったりして、かっこいい人が、あ、すいませんって言ったら、ぜんぜん大丈夫です、ってなるけど、ほんまに汗だくの、ハゲ散らかしたメガネのおっさんが当たったら、"ひやー"と言うでしょ?
――うーん、それは汗だから、びちょっとしてるから(苦しみながらなんとか否定)
えー!? 絶対ちがう! 絶対あるんですって。絶対ちがうんですって!
――塚地さん、モテますよ
オレ、モテないです。
――モテ期きてます!
マジすか? 全然知らん!
――(編集者)すっごい目がかわいい!
ぎゃはははは(爆笑)! 箇所ですか。部分、パーツ? それモテ期とちゃいますよ!(笑)