着るだけでハンサムになれる魔法のスーツがあるとしたら……? 11月1日公開の映画『ハンサム★スーツ』は、そんなあり得ない"夢"が現実のものとなるファンタジック・コメディだ。その夢を叶える幸運な男、大木琢郎役はドランク・ドラゴンの塚地武雅。最近は本業のお笑いのみならず映画の世界でも実力を発揮し、『間宮兄弟』『キサラギ』などで高い評価を得ている。
今回は谷原章介とともにW主演。塚地演じる心優しい定食屋の主人が"ハンサム・スーツ"を手に入れて、谷原演じる人気モデルに大変身する。この変わりっぷりが作品の肝なのだが、塚地と谷原、つまりブサイク役とハンサム役のギャップが予想以上に笑える。
心優しく善良な定食屋の主人・大木琢郎。ある日着るとハンサムになれる"ハンサム・スーツ"を手に入れて、モデル・光山杏仁(谷原章介)へと変身する。今までのブサイクな人生を捨て、ハンサムなモテモテ人間として生きていくのか。究極の選択を迫られた琢郎は…、寛子(北川景子)との恋の行方は…。笑いあり、涙ありのラブコメディーだ |
今回は自称"世界で勝負できるブサイク"こと"塚っちゃん"に話を聞くことができた。変身前を演じて経験した"味わわなくてよかった"ことや、相手役・北川景子に発した本音、"ハンサム・スーツが着たい"発言など、まるで「これってネタ?」と思えるほどの面白トークをほぼノーカットでお届けする。
役名の頭に発見した"ブサイク"の文字に唖然!
――『ハンサム★スーツ』に出演したことで相当な頻度で"ブサイク"と言われたり、"ブサイク"と言ったりしていますよね
いちばん最初に台本を渡されて、役名を見たら"ブサイクな定食屋店主役・塚地"って書いてあったんですよ(笑)。役名のところに"ブサイクな"は必要か? と。 内容読んだらだいたい分かりますし、こいつがモテへんとか分かるはずなんですけど、わざわざ書いてあったんです。あっけにとられたというか、びっくりしましたね。
お笑い芸人やってますし、今までにもブサイクって言われたことは多々ありました。だから、ある程度免疫があるというか、自分の中でも、"あ、オレブサイクなんだな"という自負があるので、正直慣れっこになってると思ってたんです。ちょっとオイシイ、くらいの。だけど、こんだけ言われるというのは……。うーん、人生において味わわなくていいことだったんじゃないかと思います(笑)。
でも、ブサイク代表で選ばれたんなら、こんなにありがたいことはない、と気持ちを切り替えました。僕は世の中にたくさんいるブサイクで競い合った、ブサイクオーディションに受かった、ミスター・ブサイクなわけですから(非常にテンポよくブサイクという言葉をたたみかけて)。世界でも戦えると思いますよ」。
――塚地さんのことをブサイクと見なしてインタビューするのは心苦しいんですけど
みなさん、申し訳ないと思ってくださるみたいですけど、いっさい気を遣わなくていいです。
――本当にすみません。じゃ、ブサイクを演じるにあたって…
いきなりですね~。(一同爆笑)