エコ端末だけではない? Nokiaの環境への取り組み
環境分野では、携帯電話がユーザーが利用している輸送機関を自動的に検出する「Nokia Carbon Calculator」を紹介していた。車、バス、飛行機など利用した交通手段から、排出したCO2を測定するもの。目標を設定して、到達状況と比較することもできる。
検出は精度は100%ではないというが、自分が環境にどのぐらいの影響を与えるのかを把握することで、環境への意識が高まりそうだ。
環境では、Nokiaは携帯電話に利用する材料に再利用可能な素材を利用した「Nokia 3110 classic」を発表している。このほかにも、省電力リチャージャー、パッケージの小型化などの取り組みも進めている。
携帯電話初の3次元対応
インターネットタブレット「Nokia N800」で3D対応コンテンツを表示するデモもあった。通常、3D映画では専用の眼鏡をかける必要があるが、H.264/M-PEG 4の拡張MVC(Multi-View Video Coding)デコーダをサポートし、眼鏡をかけることなく3D動画が楽しめる。
ビデオ会議ペット?
タブレットを使ったものとしては、VoIPを利用したビデオ会議ペットのプロトタイプも展示されていた。ロボットをタブレット経由で操作し、物理的なアバターとして利用できる。ロボットには、スピーカー、カメラ、マイクを搭載、エモーションを選択すると目の色や動作で感情を表現してくれる。家庭用でビデオ会議アプリを楽しく利用できないか、と考えた結果、思いついたという。VoIPは「Google Talk」を利用、ペットの中身はLegoの「MindStorms」を利用した。
着る携帯電話「Morph」
デモ会場の隅には、Nokiaが英ケンブリッジ大と共同で開発したコンセプト端末「Morph」があった。ナノ技術と柔軟性のある電子部品を利用して、腕時計やクリップ型の携帯電話を開発したもの。今年2月に公開したビデオでは、画面を三つ折りしたり、タッチでする様子がデモされた。
身体障害者向け機能
Nokiaは、身体障害者や高齢者にやさしい携帯電話に関しても取り組みを進めている。デモ会場では、Nokiaが今年7月に発表したBluetoothによる制御装置「Nokia Wireless Loopset」を展示していた。
Wireless Loopsetは補聴器を利用する人が、首周りにつけて携帯電話を利用するためのセット。補聴器の規格T-coilを搭載、Nokia携帯電話と連携し、高音質かつハンズフリー通話を利用できる。
このほか、アクセシビリティでは画面の音読「Voice Idle」もデモしていた。Voice Idleをアクティブにすると、メニュー画面、メッセージなどを音読してくれるので、画面をみずに携帯電話の機能を利用できるという。