釣りキチ三平 (2009年3月20日公開)
原作:矢口高雄(講談社刊) 脚本:古沢良太 監督:滝田洋二郎 出演:須賀健太 塚本高史 渡瀬恒彦
前監督作『おくりびと』がモントリオール映画祭グランプリ受賞、米国アカデミー賞日本出品作となった滝田洋二郎監督が、釣りをテーマにした名作漫画の実写映画化に挑む。 主演は『ALWAYS 三丁目の夕日』の名演技が注目された須賀健太。滝田監督は「オーラがあって、まるで漫画からそのまま抜け出してきたようだ」と絶賛した。
岡田社長は「シリーズになりうる企画。まずはこの1作に全力をあげたい」と監督を激励した。
おっぱいバレー (2009年4月公開)
原作:水野宗徳(リンダパブリッシャーズ) 脚本:岡田惠和 監督:羽住英一郎 出演:綾瀬はるか 青木崇高 仲村トオル
「試合に勝ったら、先生のおっぱいを見せてくれる?」――ひょんなことから極弱男子バレーボール部とありえない約束をする羽目になった女性教師。だが部員達は、やる気のない態度を一変させ「おっぱいを見る」目標に向かって成長し始める。笑いあり、友情あり、涙ありの実話を元にした青春小説を映画化。必死の頑張りを見せる生徒たちと向き合う教師に綾瀬はるかが扮する。
撮影を終えたばかりの羽住英一郎監督は「笑える中にも、不覚にも感動してしまう映画」と作品の魅力を語った。
BABY BABY BABY! (2009年5月公開)
監督・脚本:両沢和幸 出演:観月ありさ 松下由樹 谷原章介 神田うの 藤木直人 斉藤由貴 吉行和子
人気TVドラマ『ナースのお仕事』を手がけた両沢和幸監督が、『ナース~』のスタッフ・キャストと6年ぶりに再結集しての新作劇場映画。何人もの女性が次々に出産するという邦画初の「出産コメディ」。
両沢監督は「映画の取材を通して女性にしかできない出産というものについて学び、その大変さを認識しました。映画を観た女性が楽しむ中で『私も子どもがほしいな』と感じてもらえれば」と抱負を語った。
劔岳 点の記 (2009年6月公開)
原作:新田次郎(文春文庫刊) 監督:木村大作 出演:浅野忠信 香川照之 松田龍平仲村トオル
明治時代、険しさを極める未踏峰「劔岳」の登山と測量に命がけで挑んだ男たちのドラマ。新田次郎による同題の小説の映画化。
雪峰での過酷な撮影に挑んだ木村大作監督は「これは唯一無二の映画。途中で事故もあり、もうやめようと思ったこともあった。だが幸いにして無事にすみ、今こうして映画を発表できるのは最大の喜びです」と初監督作品について力強く語った。
火天の城 (2009年公開)
原作:山本兼一(文藝春秋刊) 脚本:横田与志 監督:田中光敏 出演:西田敏行 福田沙紀 椎名桔平 大竹しのぶ
織田信長の築いた伝説の城、安土城の建設に挑んだ男達が生んだドラマを描いた同題小説の映画化。
田中光敏監督は撮影中のため欠席したが、「再現不可能といわれた安土城を現在の映像技術で蘇らせたい。ひとつの城作りを通して当時の社会が見え、現代の社会にも通じる人間ドラマもある。職人たちの誇りや当時の社会から現代社会に生きる私たちが学ぶことも多いのでは」というメッセージを寄せた。
今度は愛妻家 (2009年公開)
原作:中谷まゆみ 脚本:伊藤ちひろ 監督:行定勲
『世界の中心で、愛をさけぶ』など多数のヒットを生んできた行定勲監督の最新作。アラフォー世代の夫婦愛をモチーフに恋愛映画の決定版に挑む。
今年40歳という行定監督は、「歳相応の映画を撮りたいという思いから着手した。また、以前から年配のお客さんに話を聞くと『若者向けばかりで観るものがない』という声が多く、普通のお父さん、お母さんが観て楽しめる映画を作りたいと思った」と語る。監督としては珍しく、笑いがいっぱいの作品になりそうだ。
また、今回、東映は、石橋蓮司を後見人として俳優を養成する「東映大学」(略して"東大")構想を発表している。"東大"第一期生としてオーディションで選出されたのは、大和田伸也と五大路子の長男・大和田悠太、笑福亭鶴瓶の長男・駿河太郎、笠智衆の孫・笠兼三の3人。今後、実地訓練として映画に登場させ、東映輩出の俳優として育てていくという。その手始めが、この『今度は愛妻家』になる予定だ。