NECソフトは2日、Webメールシステムの新版「WitchyMail 4.0」をリリースしたと発表した。以下、NECソフト ITシステム事業部 販売支援&サポートサービスG プロジェクトマネージャー 木村かず子氏、および同 販売支援&サポートサービスG 佐藤真理子氏の話を基に、同製品の特徴を紹介していこう。
BIGLOBEから生まれた企業向けWebメール
NECソフト ITシステム事業部 販売支援&サポートサービスG プロジェクトマネージャー 木村かず子 |
今でこそ企業での導入も珍しくなくなったWebメールだが、WitchyMailのベースとなるWebryメール開発時の2002年当時は問題が山積みで、採用に至ることはまれだったという。
「当時のWebメールは個人で利用するサービスという認識。見栄えが悪く、操作性もほめられたものではないうえ、管理面でも不安材料がたくさんあった。企業内での本格導入には足踏みするケースがほとんどだった」(木村氏)
WitchyMailは、前述したとおり、大手ISPの「BIGLOBE」で提供されていたWebメール「Webryメール」をベースにしたメールシステムだ。リリース当初からFlashを用いて見栄えの問題を解消していたうえ、管理機能にも力を入れて運用面の障害も払拭。先述のような時勢の中、ビジネスシーンでもWebメールが有効であることを知らしめた。
さらに、2006年にリリースしたV2.0では、Ajaxを用いて操作性を大幅に向上。「UIをMicrosoft Outlookに近づけ、一般ユーザーでも支障なく使える」(木村氏)レベルにまで進化させた。加えて、セキュリティ面の強化も図り、「端末にメールデータが残らない」というWebメールならではの特徴と相俟って、管理性では通常のメールシステムを上回る製品になったという。
では、2日に発表されたV4.0ではどのような機能が追加されたのか。以降では、ユーザー向けの機能と管理者向けの機能に分け、新版の変更点を紹介していこう。