技術評論社は9月13日、IT業界の今そして未来を語ることを目的としたイベント「エンジニアの未来サミット」を開催した。本稿では「アルファギーク vs. 学生 - エンジニア業界の過去・現在・未来,そして期待と現実」と題して行われたパネルディスカッションの様子をお伝えする。

アルファギーク vs. 学生

いつの間にか「3K、5K」や「35歳定年説」などといったネガティブなイメージが定着してしまったIT業界だが、果たしてそれが本当の姿なのだろうか。同セッションでは、業界をリードするアルファギークの面々が、これからエンジニアを目指す学生とのディスカッションを通してIT業界をどう盛り立てていくべきかを語った。

アルファギーク側の登壇者は小飼弾氏、谷口公一氏、伊藤直也氏、よしおかひろたか氏、ひがやすを氏の5名。対する学生側は現在就職活動の真っ最中という芝浦工業大学の益子謙介氏と荒井貴晴氏、学生で起業しシステム開発の仕事をしているという一橋大学の田村健太郎氏、大手SIerへの就職が内定しているという名古屋大学大学院の源馬照明氏の4名。

この9名に会場からの質問も加わり非常に活発がディスカッションが行われたが、全体としてひとつの結論を導くというものではなく、IT業界の現状に対して各人が意見をぶつけるという流れであった。そこで、ここではIT業界の今後を占う鍵となりそうな発言を抜粋する形で、全体をまとめてみたいと思う。