「海になりたい」願望アリ

――ブログ『Bon Bon Bulleな夕日』で、何度か"海になりたい"と書かれていたのが意味深な感じで気になっているのですが。

高橋「あぁ、それは恋愛の話ですね(笑)。『海が好きなんだね』って勘違いされてしまうことも多いんですけど、そういう意味ではないんですよ」

――高橋さんの"恋愛観"を表しているってことですか?

高橋「年下の友達が、前に『男は船で、女は港なんだから、いつか船は港に帰ってくるよ』って言ってたんです。当時は意味がよくわからなくて、『こんな年下の子がこんなこと言うなんて何があったんだ! 』って思っていたんですが(笑)。今は、その言葉の意味もわかるようになって。でも、それなら私は待っているだけの港じゃなくて、船を泳がせている海になりたいと……」

――なるほど、手のひらで転がすというか……。

高橋「泳がせてやろうじゃないの? って(笑)。でもブログでは、いちいち説明しないようにしているんです。これはこういう意味ですっていうのは書かずにね。わかる人にウケるものにしていこうかなと」

――(笑)。実際に海にも行かれたようですが、夏休みはどう過ごされたんですか?

高橋「お休みはしっかりいただいたので、石川県の金沢と実家から車に乗って2時間くらいで行ける山口県に行ってきました。バーベキューしたり夏を満喫しましたよ。舞台が終わったら、また旅行にも行きたいですね」

――自分にご褒美をあげるのが好きと聞いたのですが、舞台後のご褒美は"旅行"ですか?

高橋「とりあえず、その旅行を目指して『舞台も頑張ろう!』と思っていて。でも、よく『最近のコはご褒美が多い』って周りから言われるんです。でも、ご褒美で買ったモノは記念にもなるかな、と。それを見たら『乗り越えられたじゃん。次もきっと頑張れるよ』って励まされたり」

――では、ご褒美前の"課題"である今回の舞台への意気込みを教えてください。

高橋「今は、毎回稽古するたびに増えていく"宿題"をひとつひとつ消化して、やれることをやっていきたいです。『何か勉強してやろう』とか『吸収してやろう』とか考えながら取り組むのではなくて、終わったときに『ここが身についていた』って思えるように、とりあえず全力でやることが目標ですね。今回の舞台は、舞台に詳しい人でもそうでない人にとっても、新鮮な感じで楽しんでもらえるものだと思います。でも、これが人生で初めて観る舞台だったら衝撃を受けるかもしれないですね(笑)」

高橋真唯×ネイルアート

ネイルアートをしていないと落ち着かないという高橋さん。取材当日のネイルは「この間までは、ピンクや黄色で星をいっぱい付けていたりしていたんですが、舞台の練習に入る前に『気持ちを切り替えないと』って。私の夏休みは終わったという意味で、落ち着いた感じにしました(笑)。それに、ちょっと舞台に合わせて"悪夢"っぽいイメージの赤にしています」。"血の色"の赤? と問うと、思わせぶりに微笑んで「そうですね、それを匂わす感じの落ち着いた色ってことで(笑)」
『悪夢のエレベーター』
日程:2008年9月12日(金)~21日(日) /2008年9月25日(木)~28日(日)
会場:シアタートラム(東京・三軒茶屋)/ シアター・ドラマシティ(大阪・梅田)
原作・脚本:木下半太[小説『悪夢のエレベーター』(幻冬舎文庫)より]
演出:ダンカン
キャスト:吹越満、片桐仁、中村倫也、高橋真唯
料金:一般6,000円