コンシューマ以外でも採用例
また、主にEmbeddedの分野にソフトウェア・ソリューションを提供する中国Neusoftから、Chairman and Chief Executive OfficerのDr Liu氏がゲストとして登場。病院でのドクター/ナース向けパーソナルアシスタントとしての用途を想定し、MIDでカルテなど各種医療データにアクセスできる同社製ソリューションを紹介した。既に北京の病院で採用事例があるという。
このNeusoftの取り組みはコンシューマ以外の用途でもデマンドがあることの象徴的な例として紹介されている。Chandrasekher氏は、「素晴らしいことだ。MIDはマルチプルデバイスだ」と、これをアピールする。
NeusoftのChairman and Chief Executive Officer、Dr Liu氏。モバイルフォンを使っているような若い世代への訴求も大きいが、それ以外でもMIDのデマンドは大きなビジネスになると語る |
各メーカーの最新製品を紹介
Atomを搭載するマシンが各社から実際に数多くリリースされていることも紹介された。先ほどの「コンシューマ以外のデマンド」のアピールにも関連して、まずは米Panasonic Computer Solutions CompanyのPresidentであるRance Poehler氏がステージに登場。Atomを搭載したToughbookの新製品「CF-U1」をデモンストレーションした。
Toughbookはエンタープライズや行政などでの用途がメインの製品で、Poehler氏によれば、この分野の市場規模は250億ドルほどと大きいが、従来はシステム環境の問題で満足のできるものが構築できなかったのだそうだ。
続いてはClarionのGeneralManager, Business Development Officeの中村智明氏が登場し、Atomを搭載したカーナビMID「MiND」をデモンストレーションした。同氏はAtomについて「開発サイクルを劇的に短くできる。パフォーマンスも満足だ」と感想を述べる。MiNDは今年のCESなどにも出展があったが、正式に「本日ここで製品発表」(同氏)だそうで、北米では10月から発売することも発表された。
中村氏によれば、MiNDは、コミュニケーションデバイスとカーナビ、両方の使い方ができるMIDとのこと。直感的なUIと高いインターネットパフォーマンスを持ち、例えばYoutubeの視聴なども快適で、車の中なのにまさにPCとして使えるとされる。カーナビとしても、インターネットからリアルタイムで渋滞情報を取得し反映できるなどの特徴的な機能を備えている。