アプリケーションの起動

コマンドと同じように、実行可能ファイルを指定することでアプリケーションを起動できます。アプリケーションの起動は、絶対パスからでも、相対パスからでも可能です。カレントディレクトリ内のアプリケーションであれば、コマンドのように名前だけで起動できます。この場では、Internet Explorer の起動をコマンドプロンプトから行ってみましょう。Internet Explorer の実行ファイルは、"Program files\Internet Explorer" フォルダにある iexplore.exe です。

図09 Internet Explorerを起動するには、"Program files\Internet Explorer\iexplore"と指定する

図09は、絶対パスでInternet Explorerを起動しています。この場合、カレントディレクトリがどこにあるか関係なくアプリケーションを起動できます。コメント名やアプリケーション名は、空白で区切られてしまいます。パスに空白がある場合は、二重引用符"で囲います。

一方cdコマンドでカレントディレクトリをアプリケーションのあるディレクトリに移動すれば、アプリケーション名だけで起動できます。

図10 カレントディレクトリがInternet Explorerの場合にはexeファイル名である"iexplore"のみの入力でIEが起動する

図10は、Internet Explorerが配置されているカレントディレクトリに移動し、実行可能ファイルの名前 iexplore だけで起動しています。

アプリケーションは、パラメータを受け取ることができますが、パラメータをどのように利用するかはアプリケーションによります。Internet Explorerの場合、パラメータに指定したURLをデフォルトのページとして開くことができます。パラメータが指定されていなければホームとして設定されているページが開かれます。

図11 iexploreのパラメータにhttp://journal.mycom.co.jpとURLアドレスを指定する

図11は、Internet Explorer起動と同時に、パラメータで開くべきページのアドレスを指定します。起動した Internet Explorerを確認すると、マイコミジャーナルのトップページが開かれます。このような、アプリケーションの機能とコマンドを組み合わせることで、一部の処理を自動化できます。