4つのタッチセンサーでスライドを閉じた状態でもラクラク操作

カメラ使用時のクローズドメニュー。上下の▲でズーム、左右の▲が露出の調整キーとなっている

閉じても操作できるように4つのタッチセンサーを液晶の下部に配置(縦置きの場合)したW61SA。これにより操作性はいい。閉じた状態で本体右サイドにあるマルチと書かれている「マルチプレイウィンドウキー」を押すと、「クローズドメニュー」が画面上に表示される。ここには、「テレビ(ワンセグ)」「フォト、LISMO Player」「デジタルラジオ」「FMラジオ」と各機能が表示される。タッチセンサーこの各項目を選択すると、それぞれの機能が起動できるのだ。この4つのタッチセンサーで利用できる機能は、画面下部に「キーガイド」として表示される。クローズドメニュー表示中には、キーガイドには、左から「戻る」「▲」「▼」「OK」と表示される。つまり、4つのタッチセンサーは左から、「戻る」「上の項目へ移動」「下の項目へ移動」「決定」となっているのだ。

ワンセグ使用時のクローズドメニュー。上下で音量の調節、左右でチャンネルが切り替わる

たとえば、閉じた状態でワンセグを利用したい場合は、「マルチプレイウィンドウキー」を押して「クローズドメニュー」→「ワンセグ」の順に選択。中央の2つのセンサーで音量の調節、左右のセンサーでチャンネルの切り替えができる(利用場面により使えない場合もある)。カメラではズームや露出補正が可能だ。

カーソルキーをサポートする「スムースタッチ」

W61SAは、ほかのスライド型の携帯電話でよくみられるように、ダイヤルキーとカーソルキーのサイズが折りたたみタイプより小さめに設計されている。通常のスライド型の携帯電話はカーソルキーで操作しようとすると、液晶を収めている上部が指にあたり、ちょっと使いづらい感じを受けるかもしれない。しかし

W61SAは、これを回避するために、ダイヤルキー部分にタッチパッド機能を持たせた「スムースタッチ」を採用しているのだ。このスムースタッチは、待受け画面から「メインメニュー」→「ツール」→「スムースタッチ」の順に選択すると設定できる。利用可能な場面では、画面上部に"指"もしくは"ペン(手書き入力が可能なとき)"のアイコンが表示される。

ダイヤルキーを使って、カーソルキーと同じような操作を実現できる「スムースタッチ」

「スムースタッチ」を利用して文字を入力することも可能だ

スムースタッチを使えばカーソルキーを使わなくても、ダイヤルキー上で指を上方向にスライドさせればカーソルが上に移動(音量の場合はアップ、カメラではズーム)し、下方向にスライドさせればカーソルが下に移動(音量の場合はダウン、カメラではワイド)する。

また、右回りに指を1回転させればメディアプレイヤーの早送り(PCドキュメントビューアーなら表示を拡大)、左回りなら巻き戻し(PCドキュメントビューアーでは縮小)となっている。しかも、スムースタッチは手書き文字にも対応する。ただし、ブラインドタッチをしようとすると、スムースタッチのエリアからすぐに指が外れるので、多少慣れが必要だ。

電話やメールの着信履歴もガジェットで表示できる

待受画面に、Webやメール情報などを表示できる「au one ガジェット」

W61SAには、ガジェットと呼ばれるアプリケーションをダウンロードして、待受画面上からWebサイトの更新情報やメールの情報などを、EZwebにアクセスしなくても閲覧できる「au one ガジェット」に対応している。これでコンテンツが、格段に使いやすくなる。ちょうど、Windows Vistaマシンにも採用されているガジェットと同じ感覚で利用できる。Windowsではガジェットを使わなくても、デスクトップに必要なアプリケーションのショートカットを置く方法もあったが、携帯電話ではこのようなアイコンを使ったショートカット機能は、メーカーごとに対応・非対応、使い勝手が異なり、利用することが難しかった。au one ガジェットならこれが簡単にできるのだ。

W61SAのガジェットは、最初から「Eメール」「Cメール」「フォトスライドショー」「発着信履歴表示」などがプリセットされている。カーソルキーの上を押してから、左右でガジェットが選択できる。待受画面にはガジェットのほか、

最新情報をテロップのように表示し、天気をアイコンで表示する「EZニュースフラッシュ」、au oneトップを立ち上げなくても検索ができる「検索ウィンドウ」などが利用できる。"メインメニューから各種機能を選択して起動"といった手順を踏まなくてもいいように、待受画面から主要機能が使えるようになっている。

たとえば「フォトスライドショー」ガジェット。フォトフォルダーとグラフィックフォルダ内にある画像を順に表示する。「ミュージックフォルダ」ガジェットはデータフォルダ内の着うたフルを再生。「発着信履歴表示」ガジェットでは、その名のとおり、発着信履歴を表示する。

また、コンテンツプロバイダ各社が提供するガジェットも利用でき、各社が提供している情報を待受画面上に表示させたり、そのままサイトへジャンプできたりする。待受画面を自分の好きなようにカスタマイズできるサービスのひとつ「au one ガジェット」。数多くのガジェットが登場することで、さらに便利になりそうだ。