ウイルス定義データベースのアップデート
NOD32は、ウイルス定義データベースの最適化を図っている。一般にウイルス定義データベースは、ネットワーク経由でアップデートされるのであるが、ダウンロードの時間も非常に短くてすむ。
スケジュール(図15)でも見たように、アップデートはすでに組み込まれている。起動時や1時間に1回の割り合いで、アップデートの確認をしている。したがって、ユーザーがアップデートを意識する必要はほとんどないまでに自動化されている。そんなNOD32であるが、手動でアップデートの確認をすることも可能である。
NOD32のウィンドウで、[アップデート]メニューを選択する(図27)。
普段は、「アップデートの必要はありません」となっているはずだ。ここで[ウイルス定義データベースをアップデートする]をクリックすると、図28のように実際にアップデートの作業が行われる。
このようなケースでは、図29のようにアップデートの必要はなく、最新のウイルス定義データベースがインストールされていることがわかる。
しかし、重大な脅威をもったウイルスが突然に出現することもある。そのようなケースでは、ウイルス定義データベースを緊急にアップデートすることがある。たまたま、定時のアップデート確認の直後であったりした場合、1時間の間は脅威にさらされることになりかねない。事実、有名なWebサイトなどでは、このような隙間をついてウイルスが仕込まれるということが発生するのである。重大なセキュリティ情報が発表されたような場合には、手動でウイルス定義データベースの確認をすることもPCを守るための一方法として、覚えておいて損はないであろう。
NOD32は、高速なウイルス検査とわかりやすいインタフェースで、使いやすいウイルス対策ソフトといえるだろう。キヤノンITソリューションズでは、2008年8月31日まで全機能が利用できる体験版を配布している(8月31日以降は、ウイルス定義データベースのアップデートが行えなくなる)。こちらを試してみてもよいだろう。