キヤノンITソリューションズより、「ESET NOD32アンチウイルス V3.0」(以下NOD32と略記)が発売された。ESET社はスロバキアのソフトメーカであり、「NOD」はスロバキア語で「Nemocnica ne Okraji Disk(ディスクの隅にある病院)」の略である。対応OSは、

  • Windows 2000(SP4)
  • Windows XP(Home、Professional)、XP x64
  • Windows Vista(32bit、64bit)

となっている。64ビットOSに対応しているのは、ウイルス対策ソフトでは、めずらしい部類に入るであろう。最近では、安価になったメモリを多く搭載し、64ビットOSを使用する例も少なくない。クライアント用の64ビットOSを利用するユーザにとっては、待望のウイルス対策ソフトともいえるであろう。なお、これ以外のOS用に、キヤノンITソリューションズでは、旧バージョンの2.7を現在でも販売・サポートを継続している。

図1 ESET NOD32アンチウイルスV3.0

その他のシステム要件としては、メモリは512MB以上。インストールのために100MB以上の空き領域が必要となる。特に厳しいものではない。販売価格は、パッケージ版は4,800円(税別)、ダウンロード版は3,200円(税別)。更新費(1年)は、パッケージ版が2,980円(税別)、ダウンロード版が2,500円(税別)となっている。NOD32は、公官庁や研究機関での採用も多く、ライセンス販売についても対応している。10以上のライセンスを同時に購入する場合は、価格も比較的安いので検討してみてほしい(キヤノンITソリューションズのWebサイトにも掲載されている)。また、体験版も同社のWebサイトからダウンロード可能である。

さらに、上位製品の「ESET Smart Security」では、パーソナルファイアウォールやアンチスパイウェアなどの機能を追加している。