日本では今回が初の販売となるiPhoneだが、なんと言っても携帯機能が目新しい。そのため、今回は携帯事業者としてソフトバンクモバイルに契約する必要がある。筆者がショップで契約したところ、アクティベーションのためのシステムがダウンしてしまっていたようで、店頭でのアクティベーションができず、自宅に持ち帰ってのアクティベーションということになった。
初代iPhoneは自宅でのアクティベーションが必須で、これをiPhone 3Gでは店頭アクティベーションに変更したということなのだが、結局自宅アクティベーションするしかなくなったわけだ。発売日当日以降、iPhone 3Gを購入したユーザーがどうなるかは分からないが、一応自宅アクティベーションの様子を紹介しよう。
とはいえ、すでにiTunesを使っているユーザーであれば迷うことはない。単にiPhoneをPCに接続するだけだ。iTunesをこれから使い始めるという人であれば、アップルのサイトからiTunesをダウンロードしてインストールする。
また、既存のiTunesユーザーはまずiTunesをバージョンアップし、バージョン7.7をインストールしておく必要がある。
ただ、このとき1点注意が必要だ。iTunes 7.7 for Windowsには、原稿執筆時点で不具合が発生している。ネットの情報を総合すると、特にWindows Vistaの32bit版のユーザーに頻発しているようだが、iTunes 7.7 for Windowsをインストールして起動するとiTunesのコンポーネントである「AppleMobileDeviceHelper」が異常終了と再起動を繰り返してしまう、というもの。
延々とWindowsのエラーメッセージが出続けるため、症状が出るとiTunesの利用は難しい。応急処置としては、「C:\Program Files\Common Files\Apple\Mobile Device Support\bin」フォルダにある「AppleMobileDeviceHelper.exe」の名称を変更してしまおう。そうするとエラーメッセージだけは出なくなる。ただ、iPhoneに音楽やビデオなどのファイルを同期することはできない。
もし、ひとつ前のバージョンであるiTunes 7.6をインストールしたマシンが残っていたら、そこから上記のファイルを同フォルダにコピーするというのもひとつの手段だ。その場合、各種ファイルの同期も行える。もちろん、あくまで応急処置なので、アップルから対策が出たらそちらを適用すべきだ。
不具合に遭遇した場合、自宅アクティベーションもできなくなるので、ひとまず上記の対処をしておく必要がある。不具合が出ない場合は問題ない。
上記の方法を積極的に推奨するものではありません。上記の方法の使用において万が一不具合等が生じた場合も、筆者並びに編集部は責任を追いかねますのでご了承ください。
iTunesと接続する前に、まずはSIMカードを挿入する。本体上部にある小さな穴に箱に付属のピンを押し込むとトレイが出てくる。ショップの店員からはSIMカードを入れる時に本体内部に落ちてしまったら大変なので気をつけるよう、ほかの機種では聞いたことがない注意があったので、気をつけて挿入しよう。
SIMカードを入れ、iTunesとiPhoneを接続すると、iPhone用のキャリア設定をダウンロードして適用する旨のメッセージが表示される。おそらくアクセスポイントの設定などが行われるものだろう。ここで「ダウンロードして更新」を選択する。アクティベーションの作業自体はこれだけだ。
前述の不具合が発生してリネームでの対処をした場合、接続時にエラーメッセージが表示されるが、これは無視してもアクティベーションは行える。
キャリア設定のダウンロード画面 |
Helperのエラーの代わりにiPhone接続時に出るようになってしまったエラーメッセージ。音楽を同期できないiPhoneなんて……という状態 |
これで使用自体は可能となるが、いくつかiPhone側の設定も必要。まず、言語設定が英語のままなので、これを日本語に変更する。ホーム画面から「Settings」→「General」→「International」→「Language」と画面をタッチしていき、「English」から「日本語」に変更し、「Done」をタッチする。
続いて、「設定」→「一般」→「日付と時刻」や「天気」などの設定が、米Apple本社のあるクパチーノになっているので、この辺も自分の住んでいる地域に合わせて設定し直そう。
自宅アクティベーション自体はそれほど手間ではない。日本語の設定方法だけは店頭でコピーを渡されるので、それに従えばいいが、その他の変更も必要なので、初心者にはちょっと敷居が高くなる部分ではある。デジタル機器に関してリテラシーの高い人であれば何の問題もないだろうが、店頭アクティベーションだとこの辺りはすべて設定してくれるようだ。