第3ターミナルについて中国国際航空の関係者に聞いたところ、「これまでの第2ターミナルに比べると、使い勝手が良くわかりやすい。その上に、入国審査、X線検査場などのカウンターが増え、稼働率も良くなっていて、すべてにおいて以前よりスムーズ」という。
さらに、ターミナルが新しくきれいなだけではなく、空港職員が前より愛想が良くなっているとも感じたとのこと。
その一方で、やはり巨大ターミナルなために移動時間がかかるのが不便なところ。出発時、免税店は安全検査場の近くにしかないので、ゲートまで行くと往復が大変になる。特に、ゲートE01方面は、かなりの距離があるため要注意とのことだった。
また、X線検査は以前同様厳しく、ジュース類やライターはすべて没収される。高価なライターは持っていかない方がいいようだ。
ショップは、有名高級ブランドショップはもちろん、スターバックス、バーガーキング、吉野家などおなじみのフードチェーン店など約170店が第3ターミナルだけで揃っている。 特に、五輪キャラクターの「福娃(フーワー)」の限定グッズがそろった店がおすすめだ。
その他、休憩室はCゾーン2階、公共区域西側にあり、1時間100元、1日400元(もしくは360元)。手荷物一時預かりサービスは、Cゾーン2階、中央東門付近にあり、1個につき1日30元となっている。
このように、第3ターミナルはじっくり見ようと思ったらかなりの時間を要する。五輪観戦へ現地に赴く方は、時間に余裕をもって空港を満喫してほしい。
なお、中国民用航空総では、2010年までに北京の南か南東で新空港の建設に着手することを発表している。さらに、同年に開催予定の上海万博へ向け、全国の空港数を190前後に増やす計画も公にした。これからも巨大なプロジェクトが推進されていく中国――。北京空港の新ターミナルオープンは、まだその序章に過ぎないのかもしれない。