最後に消費電力測定の結果を紹介しよう。まず、シングルカードのアイドル時平均ではGeForce GTX 280の方が消費電力は低く、同状態のGeForce 9800 GX2との間には約50Wの差がある。負荷時はというと、GeForce GTX 280、GeForce 9800 GX2とも大差は無い。

まとめ

今回の計測では、GeForce GTX 280はおよそGeForce 9800 GX2の性能に相当し、これをSLI構成(GeForce 9800 GX2の場合はQuad-SLI)とした場合でも同等か、それ以上のスコアも出している。細かくはゲームタイトルやベンチマークの種類に依存するという印象だ。そのため、場合によってはGeForce 9800 GX2で不満は無いといったことも起こりうる。しかしGeForce 9800 GX2の場合2枚でQuad-SLIまでというのが限界だが、GeForce GTX 280の場合は3-way SLIが可能である。今回計測できなかったさらに上を目指すことができる点もGeForce GTX 280の大きな魅力と言える。

もうひとつ、GeForce GTX 280は消費電力や熱設計の面で、GeForce 9800 GX2よりも優れている点が魅力だ。もちろん、3-way SLIに関して言えば、GeForce 9800 GX2の限界を超えて1枚加わるわけで、消費電力は多くなってしまう。だが性能対消費電力でGeForce 9800 GX2を上回っていることは確かだと言えそうだ。