Googleが考える次世代Webのための課題ということで「3つのC」が挙げられたが、それに加えて同社が極めて重視している項目が他にもいくつかあると及川氏は指摘する。そのひとつがソーシャルWebだ。Googleはソーシャル化が進むWebに対応するためのさまざまなソーシャル技術を提供している。iGoogleやGoogle Maps、YouTubeなどがその代表である。
それに加えて、ソーシャルWebそのもののためのAPIとして昨年11月に「OpenSocial」を公開した。OpenSocialは現在では完全なオープンソースプロジェクトとして開発が進められている。
また、ソーシャルWebのためのその他の取り組みとしては「Google Friend Connect」がある。これはあらゆるWebサイトに簡単にソーシャル機能を追加するための仕組みだ。Google Friend Connectを利用することで通常はSNSなどで提供されるさまざまな機能を、簡単なコードのコピー&ペーストだけでWebサイトに付加することができる。
同社はこれらの技術によって、開発者にソーシャルWebのための新しい可能性を提示していきたいとしている。