オーバークロックの各段階で計測したベンチマークスコアをまとめてみたい。なお、FSB:DRAMのレート設定の都合上、メインメモリの速度が微妙に統一できていない。しかしながら、このままでも今回のテスト項目では大まかな傾向への影響が少ないので、問題ないと判断した。

E8500

E7200

E7200については、E8500のスコアが目安として適当であったため、参考までに並べて掲載している。

消費電力

消費電力はいつものように「ワットチェッカー」でシステム全体を計測。グラフの「idle」は起動後の何も作業をしていない状態で、「load」はStressPrime2004 ORTHOSの実行時の数字だ。

まとめ

さて、個体差はあるだろうが、E8500、E7200ともにオーバークロックで大幅な性能向上が目指せることは間違いないようだ。どちらも元々の価格を考えれば非常に"遊び甲斐"があるが、特に今回のテストでは、E7200のマージンの大きさに驚かされる。4GHzまでは微妙に届かなかったが、個体差や環境の見直しなどで4GHz超えも不可能ではないと言える結果である。

少々気になるのは消費電力の増加の度合いだろうか。そもそも定格時が非常に省電力なので目立ってしまうということもあるのだろうが、両プロセッサともに、消費電力が跳ね上がるポイントが存在しているように見て取れる。限界に挑戦するオーバークロックなら消費電力など気にする必要もないのだろうが、あわよくば常用環境で……などという向きでは、なるべく消費電力を抑えられるスイートスポットを探す必要があるのかもしれない。だが、そういった試行錯誤はオーバークロックならではの楽しみだ。機会があればぜひ味わっていただきたい。