今年の初め、インテルの45nmプロセス採用デュアルコア・プロセッサ「Core 2 Duo E8xxx」(開発コードネーム:Wolfdale)シリーズの販売が開始され、争奪戦になるほどの人気を集めたというのは既報の通り。このシリーズ、発売からだいぶ時間がたっても秋葉原の店頭などでは"入荷→即完売"を繰り返すなど、品薄で入手が困難という状況が続いていた。
もう懐かしい? 2008年初頭の45nm Core 2 Duo販売解禁日の様子。深夜の解禁にもかかわらず秋葉原のTSUKUMO eX.前にはご覧のような行列ができた。しばらくは品薄となるほど人気が継続 |
その後、同じ45nmベースのクアッドコア版「Core 2 Quad Q9xxx」シリーズの販売が始まり、45nm製品全体の流通量も徐々に潤沢になってきたことから、両新シリーズの店頭販売もいよいよ本格化。加えて、4月のラインナップ改定では45nmデュアルコアの最廉価モデルとして、1,000個ロッド時の単価が133ドルと格安な「Core 2 Duo E7200」も投入された。
そんなこんなで、現在では45nm製品であってもそれほど苦労することなく入手できるようになっている。「新しいCore 2欲しいなぁ。特にデュアルコアの方は"ブン回して"遊べそうだなぁ。だけど、どこにも売ってないしなぁ」などと常々思っていた筆者としても嬉しい限りだ。
ところで、個人的すぎることで申し訳ないのだが、最近の筆者は「いろんな物が欲しい欲しい病」の症状が急激に進行してしまっており、これ以上の"衝動買い"はおサイフ的にもリミットオーバー寸前であり、非常に危険な状態と言っていい。……のハズなのだが、何故か手元にCore 2 Duo E8xxxシリーズの最上位モデル「Core 2 Duo E8500」が!! きっと妖精さんの仕業に違いあるまい。
ついでに、折りよく「Core 2 Duo E7200」のサンプルを拝借することもできた。というわけで、今回は45nmデュアルコアの両極端、「E8500」と「E7200」のオーバークロックを試してみたいと思う。最上位モデルで限界を狙うのも、価格の壁を超えて廉価モデルの性能を引き出すのもオーバークロックの醍醐味なのだ。
※ご注意 : オーバークロックはCPU、マザーボードおよびその他パーツに重大な影響を与える可能性があります。オーバークロックに関して編集部および筆者は責任を負いません。くれぐれも自己責任でお試しください。なお結果は今回のテスト環境下でのものであり、そのクロッククロックでの確実な動作や、実際の製品で同じベンチマークスコアが得られることを保証するものではありませんので、あらかじめご了承ください。