電話をかけるときは、待受画面でダイヤルのアイコンをタップすると、画面にダイヤルキーが表示される。指先で番号を選択して発信する仕様だが、ディスプレイが大きく、レスポンスも良好なので、一般的な携帯電話と違和感なく操作できる。
メニューアイコンを指でタップして操作する |
電話をかけるときは、画面にダイヤルキーパッドを表示させて操作する |
メールなどの文字入力もタッチスクリーンだけで操作できる。メール作成時は、アルファベットの割り当てが記されたダイヤルキーが表示され、いわゆる"ケータイ式"の文字入力が可能。スマートフォンのようなQWERTY配列のキーボードでの文字入力には対応していない。日本版でもケータイ式の文字入力システムが採用されるだろう。
サブメニューなどはリスト形式で表示される |
テキスト入力の画面。一般的な携帯電話と同じ文字入力方式が採用されている |
スペック的には、現行の携帯電話としてスタンダードな機能を備えており、背面に2メガピクセルのカメラを搭載。Bluetoothに対応し、microSDカードのスロットも備える。USB端子を備え、パソコンとの接続による充電も可能。エンターテインメント機能としてミュージックプレイヤー、ビデオプレイヤー、FMラジオも搭載している。ほかに、Excel、Word、PowerPoint、PDFファイルなどを閲覧できるドキュメントビューアも備える。
カメラ起動時の画面。大画面をファインダーにでき、設定メニューのアイコンなどは透過表示される |
カメラはドイツのレンズメーカー「Schneider Kreuznach」(シュナイダー・クロイツナッハ)のレンズを採用し、同社のロゴも小さく記されている。カメラは左側面のシャッターボタンを長押しするだけで起動でき、オートフォーカス機能も備えている。3インチの大画面をモニターにして撮影できることが利点で、撮影した画像を閲覧するビューアーとしても大画面のアドバンテージを感じる。
ミュージックプレイヤーは左側面の専用ボタンを押すだけで起動でき、MP3、ACC、WMAなどの主要フォーマットに対応。選曲・再生・一時停止・巻戻し・早送りなどの操作ができるリモコンを備えたステレオイヤホンが同梱されている。ビデオプレイヤーはMPEG-4形式の動画ファイルを再生できる。画面が大きく、操作性がシンプルなので、操作性としてはデジタルミュージックプレイヤーに近い。
ミュージックプレイヤーの画面。プレイリストの編集も可能 |
世界時計も内蔵されている。地球を指でくるくると回転させて、時刻を確認したい都市を選ぶというユニークな仕様 |
欧州向けモデルはGSM端末のため、携帯電話網に接続しての動作確認はできなかったが、対応する通信事業者のSIMカードを装着するとWebサービスも利用可能。日本版ではiモードを介して、メールやインターネットが利用できるようになることだろう。タッチスクリーンを指先でなぞって画面をスクロールできるほか、右側面に上下キーも備える。