閉じたままで電話をかける
フェイス部(筐体背面)にはサブディスプレイを搭載。十字のセンサーキー付きで、閉じたままでも電話をかけたりメールを読んだりできる。十字キーの中心には○(決定)、下にはC(クリア)のキーを、右横には発信ボタンと終了ボタンを用意している。実はこのクローズドポジションが面白い。よく使う機能が閉じたままでも利用できるからだ。サブディスプレイは128×64ドットの有機EL(モノクロ)。
閉じたまま電話をかける場合は、電話帳を呼び出すだけでなく十字キーを使った電話番号入力が可能。0から9までの数字がタイル状に並ぶ「グリッド」と、数字をめくって選択する「ルーレット」の2種類を用意。この2種類のどちらかを選択し、十字キーを使って表示された数字を選んで入力していく。
メールを着信すると、「新着メール」と表示され、本体を開かなくてもメールの内容を確認できる。このほか簡易留守録再生、通話履歴の確認なども可能。もちろん、開いた状態で電話をかけてもいいし、メールを読んでもいい。まさに2スタイルで楽しめる携帯電話なのだ。本体サイズが約56×116×17mm、重さは約132gと、薄型・コンパクトではないが、一般的な携帯電話と変わらないほど。このあたりも使いやすさにつながっている。
強力なインターネット機能
通常の携帯電話と比べて強化されているのがインターネット機能。今までにないほどの大きく、しかも横長の3.5インチワイドモバイルASV液晶(854×480ドット)。通常のPCサイトも見やすいうえ、文字の入力が携帯電話よりラク。これだけでも十分だが、それ以上に有効なのが、PCサイトブラウザ「NetFront Browser」が利用できるメモリのサイズが大きいことだ。
マニュアル上では1MBまで利用可能とあるが、それ以上の容量を持つサイトも問題なく表示できる(1.4MBまで確認)。携帯電話ではデータサイズの大きなサイトを表示させようとすると"メモリが足りません"などと表示されることが多いが、922SHではほとんどのサイトで問題なく表示できた(ちなみに、メールは全角約15,000文字まで対応し、メモ帳だと1件あたり8,192文字まで入力できる)。さすがに100Mのメモリを搭載しているだけのことはある。しかも、下り最大3.6MbpsのHSDPAサービス「3Gハイスピード」に対応しているため、読み込みもスムーズ。拡大縮小も思いのままでできる。
ひとつ気になったのは、縦横の表示切替ができないこと。サイトによっては縦表示させたほうが見やすい場合がある。縦横切り替えがあると、もっと見やすくなりそうだ。