320万画素カメラの威力

921SHは携帯電話としては比較的高画質な、有効画素数320万画素のオートフォーカス付きCMOSカメラを搭載している。しかも、メインカメラで撮影した画像にサブカメラで撮影した自画像を合成できる「ひとり旅録」、名刺を撮影すると名前や住所、電話番号などの記載内容を自動認識し、一括でアドレス帳に登録できる「名刺読み取り機能」、水平か垂直にカメラを動かしながら撮影するだけで、横や縦に長いパノラマサイズの画像を作成できる「パノラマ撮影」など、機能が盛りだくさん。

静止画の撮影サイズは、1,536×2,048ドットから120×160ドットまで8種類が切り替え可能。シーン別撮影では、標準/夜景/スポーツ/文字/ペット/逆光/人物の各モードが用意され、暗い場所から動きの速いものまでさまざまなシーンに対応している。

実際に撮影した画像を見ると、コンパクトデジタルカメラの代わりとして使えるレベルになっている。桜を写した画像をみれば、桜の淡い桃色から緑の木々、空の水色と雲の白とが映し出されている。ビルを写した画像を見れば、ゆがみが少ないことも分かる。

本体裏面にあるメインカメラ。320万画素のCMOSを搭載している

明るい日の昼間に撮影したため、光量は十分。色鮮やかに撮影できた(オリジナル画像はこちら)

時間は午後3時過ぎぐらい。ちょっと日が傾いてきた時間だ(オリジナル画像はこちら)

新しい操作方法を投入したために、初めて使うユーザーはちょっと戸惑う921SHだが、振って、傾けて、なぞってと、慣れればこれほど使える端末はないと思えるようになってしまう。ワンセグ、FeliCa、Bluetooth、顔認証と機能面でも盛りだくさん。秀逸なデザインで持っているだけで自慢したくなる携帯電話だ。短期間のレビューだったが、かなり満足できる完成度を誇っていたと思う。買って損のない端末だろう。

通信方式 W-CDMA方式 ※日本国内のみ利用可能
サイズ(幅×高さ×厚さ) 約50×112×15.9mm(突起部除く)
重さ 約135g
連続通話時間/待受時間 約240分/約330時間(静止状態)
ワンセグ連続視聴時間 約4時間
ディスプレイ 3.2インチフルワイドVGA(480×854ドット)NewモバイルASV液晶(最大26万色)
カメラ メイン 有効320万画素CMOS(オートフォーカス対応)
サブ 有効11万画素CMOS
外部メモリ/推奨外部メモリ容量 microSDカード(最大2GB) / microSDHCカード(最大4GB)
カラーバリエーション ブラック / ホワイト / ピンク / ゴールド / ブライトブルー