「ダイナミックレンジ拡大」は効果大
K200Dのカラーモードである「カスタムイメージ」では、「鮮やか」「ナチュラル」「人物」「風景」「雅」「モノトーン」の6種が用意されている。傾向としては、Kiss X2のピクチャースタイルほどではないが、K20Dより多少は色の変化が大きいようだ。それもあって、標準の「鮮やか」はまれに色がどぎつくなることがある。「ナチュラル」を基本に使うのがオススメだ。
また、K20D同様に「ダイナミックレンジ拡大」機能を搭載している。設定可能な感度がISO 200以上になる代わりに、白飛びを抑え、ハイライト近くでも色を乗せることが可能になる。白飛びを抑え、ハイライト近くの色が強く出るようになる。ただ、シーンによってはコントラストの低い絵になる可能性もある。
カスタムイメージを変更して撮影。左から「鮮やか」、「ナチュラル」、「人物」 |
「ダイナミックレンジ拡大」を比較した。中央がオフ、右がオン。右の画像では空の青が濃くなっている |
暗部がちょっと重い。明るめで撮影を
全体の絵の傾向については、基本的にK20Dと同じとしていいだろう。使いやすい、素直な色だ。ただ、どういったシーンでそうなるのか判断ができなかったが、場合によって暗い側がもったりと、重く描写されることがあるようだ。
理由としては、暗部に赤みが乗る特性のためかもしれない。下の「ダイナミックレンジ」のグラフは明るさを変えて明度の変化を見たものだが、これをK20Dと比べると、暗い側でシアンとマゼンタ、イエローの差が大きくなっているのがわかる。暗部に赤みを乗せると全体が生き生きしてくることもあるが、これが全体にもったりした感じになる理由かもしれない。
いずれにしても、K200Dでは露出を少し明るめにするように心がけるといい結果が得られるはずだ。先の「ダイナミックレンジ拡大」機能を使用すれば、白飛びもすぐには発生しない。
ホワイトバランスは微調整が可能だが、標準ではオフになっている(微調整できない) |
背景に直前に撮影した画像が表示されるので調整しやすい。ただし反応は少し遅くなる |
ホワイトバランスの変化 |
最新レンズDA 18-55mmはDA 16-45mmに遜色ない
今回、「DA 16-45mm F4 ED AL」も併せて使うことができたので、DA 18-55mmとの比較撮影も行なった。周辺のシャープさなどは、さすがにDA 16-45mmのほうが少し良いようだが、中央部ではほとんど違いが見つけられなかった。色合いなどもほとんど変わらない。DA 18-55mmは安価なレンズだが、設計が新しい分、描写性能も上がっているようだ。