小型で丸みを帯び、少々可愛いデザインのXOだが、その質感は悪くない。実際に手にとってみると、その見掛けよりもずっしりとした重量感がある。筐体の剛性はかなり高く、ハンドル部分を軽く振ってみても、筐体が歪んだりきしむこともない。耐衝撃性を考慮してか、筐体のプラスチックの厚みは標準的なノートPCよりもかなり厚くなっているようだ。

筐体の裏面には、6.5V 3.1AhのLiFeバッテリーが搭載されている。バッテリーによる連続稼動時間は使用状況によって大きく変わるため、何時間使用できるかはテストしていないが、低消費電力に配慮した設計となっているため、かなり期待できそうだ。

小型だが剛性の高い筐体。質感は悪くない

バッテリーは背面にセットされている。不用意に外れないようロック機構が付いている

液晶の背面にも、電源、バッテリー、Wi-Fiなどのインジケーターが配置されており、液晶を閉じた状態でも状態が一目で分かる。こうした部分をコストダウンしていないのは、好感が持てる。

液晶部分は持ち運び中に不用意に開かないようにロックされる。このロックは液晶ディスプレイ側面にあるWiFiアンテナ部分を回転させると解除される仕組みになっている。早速これを上げて液晶を開いてみよう。

液晶ディスプレイを上げるとUSBコネクタ3つと標準的な3.5mmヘッドフォン出力コネクタとマイク入力コネクタが現れる。USBコネクタはUBMメモリやUSBマウスがそのまま使用できる。

ディスプレイ右側面の下には、USB 2.0のポートが2つ配置されている

左側にはUSBが1つと、ヘッドフォン出力とマイク入力コネクタが配置されている

電源アダプタは100-240Vのワイド電源で、出力は12V 1.42Aの小型タイプのものが同梱されている。この電源アダプタも、本体と同じXOロゴマークがあり、とても質感の高いものだ

電源アダプタは、PDAや携帯電話に使用されるものより、若干大きい程度の小型タイプが同梱されている

キーボードは全体にゴムのラバーがかかったタイプ。お世辞にもキータッチが良いとはいえない

残念ながらキーボードが問題で、全体がラバー(ゴム)で覆われお世辞にもキータッチが良いとはいえない。ほこりや水分の浸入を防ぐためにラバーを採用していると思われるが、キーサイズのわりにストロークが深く、その結果としてラバーの変形が大きくなり、キータッチに悪影響を与えているようだ。

しかし、小型ではあるがキーピッチは実用範囲内であり、キーの間隔も充分に確保されているため手探りでタイプ可能だ。正直にいって、キータッチはもう少し改良してほしいが、使えないレベルではないだろう。

タッチパッドは、3つ並んでいるようなデザインであるが、現在使用できるのは中央部分のみだ。公式アナウンスによると、将来的にスタイラスを使えるようにするらしいので、左右のエリアはスタイラス用となるかもしれないが、現時点では詳細不明だ。

タッチパッド下の左右ボタンには、[○]と[×]の記号が刻印されている。XOでは、すべてのボタンに何らかの記号が刻印されている。これは実際に使用する生徒に説明する場合を考慮してのことだろう。

液晶画面は90度開いた状態で回転させられる。液晶画面を180度回転させ、再び閉じるとタブレットPCのような形状となる。このスタイルは、電子ブックを読む場合などに使用するものと説明されている。

液晶の左右にスピーカーやマイク・カメラ、そして各種ボタンが配置されている

液晶画面の両側にはスピーカー(ステレオ)が配置され、左側にマイク、右側にカメラが用意されている。カメラの解像度は640×480で、30fpsの動画を撮影することも可能だ。左下には[Directional Pad]と呼ばれる上下左右のカーソルボタン、その下にはスクリーン回転ボタンが配置されている。このスクリーン回転ボタンを押すたびに、表示画面が90度ずつ時計回りに回転する。E-Bookスタイルでも、このボタンを押すことにより、縦位置・横位置いずれの表示にも対応している。

右下には[Game button]と呼ばれる、[○][□][×]とチェックマークが刻印されたボタンがあり、その下に電源スイッチが配置されている。

左下に配置されたDirectional Padとスクリーン回転ボタンのアップ

右下の[Game button]と電源スイッチのアップ