――『カルタキュー都道府県編』が実際に発売され、受け入れられたということになれば、同じルールでモチーフを替え、シリーズ展開をしていくことも考えられますね。
「実は、第2弾の発売が、すでに決定しています。それが、『カルタキューJR東日本編』です」
――どのような商品になるのでしょう?
「遊び方は『都道府県編』と同じで、役のつけ方を工夫しています。JR東日本の各路線を走る車両の形式名を当てるものです」
――今の時点でご用意なさっている問題の案をご紹介いただけますか?
「では、試しにひとつやってみましょう。問題1『関東地方を走ります。』」
――例によって、候補はたくさんありますね。
「問題2『中央・総武、南武、川越線等にも同タイプが走る。』」
――ある程度絞り込まれましたね。
「問題3『1993年に導入開始。』」
――鉄道にお詳しい方には、これでもお分かりになるかもしれませんね。
「問題4『上り・下りではなく、南行・北行である。』」
――あっ、ひょっとすると……。
「問題5『大宮~横浜間を走ります。』」
――分かりました。京浜東北線の電車ですね。でも、何系までかは……。
「正解は、209系京浜東北線です」
――ちょっと難しいような気もしますね(笑)。
「車両形式名に絞ると鉄道ファンの方だけに向けたものになってしまいますが、問題を読む順番を変えるなどして、易しく遊べるようにすることもできます」
――順番以外には、どんな点で調節できますか?
「『カルタキュー都道府県編』でもそうなのですが、例えば、いくつかの問題にカッコ()書きの部分があります。そのカッコ()内を読むことでヒントを出すことができ、より簡単に遊べるようになります。一般的なゲームとして楽しんでいただくことも十分できるよう準備しています」
――鉄道ファンの方から一般の方まで、一緒に遊べるわけですね。
「もちろん、鉄道にお詳しい方のほうが有利には違いありませんが、問題の構成を工夫することによってバランスがとれ、鉄道好きな方とそうでない方のどちらでも楽しめるような形にすることが可能なのです」
――少なくとも、問題を作る方は、鉄道にお詳しいんでしょうね。
「鉄道のことをよくご存知の方にお知恵を拝借して、問題作りに取り組んでいます」
――くどいようですが、さらに簡単にする方法はありますか(笑)?
「問題を簡単にした問題カードのオプションパックを別売りで発売するという方法も考えられます」
――なるほど。それにしても、いろんなジャンルへの応用があり得ますね。
「はい。例えば、サッカー編、キャラクター編、ペット編とか、さらに乗り物なども自動車編、飛行機編、船編……。ありとあらゆるもので作ることが可能です」
――本当にそうですね。もともと、子どもには、夢中になって何かを憶えることに熱中するようなところがありますね。わたしの周りにも、世界の国旗にやたら詳しい友達などがいました。
「これらのゲームをプレイすることで、そういう子どもさんが出てくるかもしれませんね(笑)」
――今後の商品展開に期待しております。どうもありがとうございました。
(写真: 中村浩二)