――絵札カードの表にも、都道府県名とその所在地を示す地図のほかに、いろいろ書かれていますね。
「それがアイコンと呼ばれるもので、それらを利用することによって、さらに複雑な遊びを楽しむことができます」
――先ほど基本的な遊び方とおっしゃいましたが、この上さらに複雑なルールがあるんですね。
「はい。そのひとつが『役』です」
――なんだか、麻雀みたいですね(笑)。やはり、特定の条件を備えたカードを揃えるとポイントが獲得できるルールなんですか?
「ボーナス得点が加算されます。役1は、グループです。これを示すアイコンが、絵札カードの表面右下の黒地に白文字のアイコンです。アイコンごとに、回答者の中で最もそのアイコンを多く集めた人を調べます。その回答者は1グループにつき3点もらえます」
――グループには、どのようなものがありますか?
「下の表のとおりです」
グループ | 内容 | 枚数 |
---|---|---|
政令指定 | 政令指定都市のある都道府県 | 13枚 |
世界遺産 | 世界遺産に登録されている場所・建造物のある都道府県 | 16枚 |
太平洋ベルト | 関東南部から九州北部にかけて連なる工業地帯を持つ都道府県 | 17枚 |
恐竜化石 | 日本の主な恐竜化石が発掘された都道府県 | 15枚 |
天守閣城 | 当時の天守閣が残っている城のある都道府県 | 11枚 |
保存灯台 | Aランクの保存灯台のある都道府県 | 18枚 |
――なるほど、このルールを適用することによって、より複雑な遊びが楽しめるわけですね。
「取った絵札カードは1枚につき1点とカウントしますから、役を導入することによって、絵札カードの枚数で必ずしもトップでなくても、逆転できるチャンスが生まれます」
――役2は、なんですか?
「役2は、セットです。絵札カード表面右下の白地に黒文字のアイコンで示されており、3枚で1セットです。3枚1セットのカードを揃えると、その回答者は1セットにつき6点もらえます」
――どのようなセットがありますか?
「次に示すとおりです」
セット | 内容 |
---|---|
三景 | 松島(宮城)、天橋立(京都)、宮島(広島)を指す |
三名園 | 偕楽園(茨城)、兼六園(石川)、後楽園(岡山)を指す |
三大湖 | サロマ湖(北海道)、霞ヶ浦(茨城)、琵琶湖(滋賀)を指す |
三大砂丘 | 中田島砂丘(静岡)、鳥取砂丘(鳥取)、吹上浜(鹿児島)を指す |
三大鍾乳洞 | 龍泉洞(岩手)、秋芳洞(山口)、龍河洞(高知)を指す |
三大中華街 | 横浜(神奈川)、神戸(兵庫)、長崎(長崎)を指す |
――さらに、役3もあるんですね。
「役3は、地方です。絵札カード表面左下にある色分けされたアイコンで示されています。地方別に色分けされているアイコンの中から同じ色を全部集めると、得点が入ります」
――それぞれの地方の得点などは、どうなっていますか?
「下のようになります」
地方アイコン | 都道府県 | 役が揃う枚数 | 得点 |
---|---|---|---|
北海道地方 | 北海道 | 1枚 | 2点 |
東北地方 | 青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、 福島県 |
6枚 | 12点 |
関東地方 | 茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、 東京都、神奈川県 |
7枚 | 14点 |
中部地方 | 新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、 長野県、岐阜県、静岡県、愛知県 |
9枚 | 18点 |
近畿地方 | 三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、 奈良県、和歌山県 |
7枚 | 14点 |
中国地方 | 鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県 | 5枚 | 10点 |
四国地方 | 徳島県、香川県、愛媛県、高知県 | 4枚 | 8点 |
九州地方 | 福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、 宮崎県、鹿児島県 |
7枚 | 14点 |
沖縄地方 | 沖縄県 | 1枚 | 2点 |