わざとブレさせて素材に使う

夜コンビニへ出かけた際に、低速シャッターでストロボをオフにしたまま軽く揺らしながらノーファインダ撮影をしてみた。街灯や自動車のヘッドライト、マンションから漏れる光などがユニークなイメージを作り出してくれる。ただし、偶発的で予測ができない結果のため、かなりの撮影枚数が必要。しかし、この手のイメーシはとても重宝するのでいくらあっても困ることはない。

夜の町中でカメラを揺らしながら撮影。カメラの揺らし方にコツがいるが、誰でも直ぐ掴めるようになるだろう

上の画像を利用して3Dイラストの背景を作成。かなりのカット数を撮影したので、偶発生が強かったにも関わらず面白いイメージを沢山得ることができた

電車の走行中に素材作成

低速シャッターでストロボをオフにしたまま走行中の電車の窓にカメラを近づけノーファインダで撮影。この手の撮影は、車内が込んでいるときに行なうと誤解を受けるので慎重に撮らなくてはならない。つまり、一眼レフカメラでは大袈裟になってしまうので、小型のコンパクトカメラの出番となる。

終電前の下り京浜東北線、秋葉原と蒲田間の車窓からの流し撮り

上の写真を組み合わせた心象風景的な作品

動画を使って素材作成

「EX-S10」は、ムービーを撮影できるだけでなく、YouTube対応の映像も直接カメラに記録できるが、今回は被写体を固定し、ベストショット機能や光源位置の移動などで、いくつかのパターンを撮影した後にAdobe Photoshopにて簡単な実験アニメーションを作成してみた。コツとしては好みのベストショット機能を設定後にストロボの設定をオフにすること。これでスタンド等の光源の位置が生きてくる。もちろんストレートにストロボを使ったショットも撮影し、アニメーションを作るときに混ぜているが、処理的には控えめがいい感じだ。

「EX-S10」を三脚に固定し、ベストショット機能を切り替え、スタンドの位置を変えながら照らして撮影

動画
素材から作成した動画(※QuickTime形式)

いつでも気軽に素早く簡単に撮れることがポイント

最後に花の写真を絵画調に処理した作品。気軽に撮影したカットが作品の素材として利用できるので大助かり。とにかく、いつでも気軽に素早く簡単に撮影できるというのは、サイズが小さいコンパクトデジタルカメラの大きなメリットであり、素材収集を行なう上で大切なポイントだ。そして、今回、実際に「EX-S10」を使用して感じたのは、オートでも十分対応できたことだ。写真は「マニュアル設定命!」と思っていたので実に新鮮な感覚だった。