ラインナップの底上げを図るNokia
Nokiaは現行モデルの機能強化版など、4つの新製品を展示していた。いずれもHSDPAに対応しており、ヨーロッパでも3Gが順調に進んでいることを物語っているようだ。「N96」はカールツァイス製500万画素カメラユニットと無線LAN、GPS、DVB-H方式のモバイルテレビを搭載したハイエンドモデル。「N78」は同じくカールツァイス製300万画素カメラとGPS、FMトランスミッターを搭載し、本体のデザインにもこだわった製品だ。また「6210 Navigator」は名前の通りナビゲーション機能を強化したモデルで、GPSアプリケーションのワンタッチ起動ボタンや電子コンパスを搭載している。そして「6220 classic」はNokia伝統のクラシックなキャンディーバースタイルながら、カールツァイス製500万画素カメラユニットを搭載している。
ナビゲーションに強い6210 Navigator。選択キーの下方に設置された星型のボタンで、内蔵のNokia Mapsを起動できる |
クラシックなストレートタイプながら、カールツァイス製500万画素カメラを搭載する6220 classic |
韓国メーカーはタッチパネルUIやビジネス端末を投入
韓国メーカーで目立っていたのはタッチパネルUIを特徴にした新製品である。Samsungの「Soul」こと「U900」はメインディスプレイ下のサブディスプレイ部がタッチパネルとなっており、アプリケーションごとに異なるメニューボタンを表示できる。このため、容易に各種機能にダイレクトアクセスできるとのことだ。また「F480」はディスプレイ表面を指先でタッチして操作可能。音楽機能も優れている。
U900はメインの下のサブディスプレイをタッチパネルとして利用できる。ボディーは金属素材で美しい |
大型ディスプレイを搭載しタッチパネルで全てを操作するF480。音楽プレイヤーとしての機能も充実している |
ライバルのLG電子ブースに展示されていた「KF600」もSamsung U900同等のコンセプトを持った2画面端末。しかしKF600は画面下に最大6つのアイコンや写真を表示できる点が異なっており、より複雑な操作も可能になっている。そして「KF700」はタッチパネルだけではなくジョグダイヤルを備えることで、ワンタッチでメニューを呼び出すことが可能だ。
KF600もU900と同じくディスプレイを2枚搭載、サブディスプレイはタッチパネル式。アプリケーションにより異なるメニューや写真の表示も可能だ |
KF700は同社のプラダ携帯とほぼ同等のタッチパネルUIを採用。背面のジョグダイヤルを利用して、アプリケーションにダイレクトアクセスできる |
他にもビジネス向けのQWERTYキーボード搭載端末を両社は展示していた。Samsungの「i780」は「BlackJack」という愛称で知られる縦型スタイルの端末だが、OSにWindows Mobile 6 Professionalを搭載したことでタッチパネル操作やより、高度なアプリケーションの利用が可能になるという。これに対してLG電子のKT610は横から開くスタイル。こちらはSymbian OS / S60プラットフォームを搭載しているとのことだ。