11日から14日までスペイン・バルセロナで開催されたMobile World Congress(MWC)は、世界各国から1,200社以上の通信関連企業が集まる世界でも最大規模の通信関連イベントだ。海外の端末メーカーの目立った展示をフォトレポートでお伝えする。

新シリーズを多数展開するSony Ericsson

MWC会場で新製品のアピールに最も力を入れていたのがSony Ericssonだ。イベントに合わせて新しい3つのシリーズを投入。中でも常に注目を浴びていたのが、サブブランド名として「XPERIA」を冠する新概念のスマートフォン、「X1」だ。OSにはWindows Mobileを採用するものの、独自のユーザーインタフェース(UI)「XPERIA Panel」を搭載。Windows Mobileの各種機能が使えるほか、タッチオペレーションにより音楽や動画の再生、Webページのブラウジング操作などが容易になるという。またスライド式のQWERTYキーボードを備える。そしてディスプレイ部分は、平行ではなくカーブを描くようにスライドする設計になっており、外観の美しさとディスプレイの見易さを両立しているとのことだ。

XPERIA X1。金属ボディーは高級感も有る

ディスプレイ部分が、若干湾曲してスライドする

Windows Mobile以外に独自のUIを搭載している

アイコンや縮小画面は3×3の配列でも表示できる

他の新しいシリーズは、Cyber-shot携帯の「C」シリーズとスマートフォンらしさを感じさせない普通の携帯電話スタイルの「G」シリーズだ。これまで同社のCyber-shot携帯はストレート形状の「K」シリーズ内の一ブランドとして商品展開されてきた。しかし、今後カメラ機能をより強化し「Cyber-shot」のブランド力を高めるために、新しくCシリーズとして型番を独立させたわけである。またGシリーズは、機能は欲しいがデザインはシンプルな従来の携帯電話ライクなものを求めている一般層向けのスマートフォン。タッチパネルを採用しスタイラスペンを利用するが、爪の先などでも簡単にメモを書くといったことが可能だという。

Cyber-shot携帯の最新モデルC902。本体を1cmほどスライドさせるとカメラが現われる

ディスプレイの左右がタッチパネルになっている。写真撮影時などメニューは指先でタッチ操作可能だ

Sony Ericssonのストレート型端末と変わらないデザインながらもスマートフォンであるG900

Symbian OS / UIQを搭載。PIM機能なども強化されている。指先やスタイラスペンでの操作が可能

そのほか、Walkman携帯の最新モデルも展示されるなど、同社ブースは多数の新製品で賑わいを見せていた。

Z770iは金属ボディーを採用。サブディスプレイは待受時にはミラーとなる

キーパッド部分も金属素材を多用。ディスプレイは薄く仕上げている

W980は背面部分に透明素材を採用。音楽再生キーも備えている

背面のみならず本体内側もクリア&ツヤのある表面仕上げとなっている